- 天笠 啓祐
- 脳死は密室殺人である―臓器に群がる医師たちの冷血
科学ジャーナリスト・天笠啓祐が見えざる医療現場にメスを入れた。
本来、病気の治療を行うべき場所で行われている”殺人”
怖ろしいのはそれが罷り通る現実。
不透明な医療現場だからこそできることだ。
医療はもっと透明であるべきだとつくづく痛感する。
科学ジャーナリスト・天笠啓祐が見えざる医療現場にメスを入れた。
本来、病気の治療を行うべき場所で行われている”殺人”
怖ろしいのはそれが罷り通る現実。
不透明な医療現場だからこそできることだ。
医療はもっと透明であるべきだとつくづく痛感する。
横山秀夫のミステリー小説がドラマ化され、2003年4月から6月に放映された。
平野瑞穂(仲間由紀恵)は、似顔絵を書くと、その人の内面まで読み取ってしまう特殊な能力を持つ警察官。
西島耕輔(オダギリジョー)は”過去のある出来事”から犯人に対して異常なまでの憎しみを持つ捜査一課の刑事。
この二人を軸にしてストーリーは展開していく。
見所はオダギリジョーの演技。
彼が演じる西島耕輔は、過去のある出来事がトラウマになり、ひとり苦悩する。誰かに助けを求めているような素振りは見せつつも、「心の闇」をポーカーフェイスで隠す。また、あるときは精神破綻しているかのよう・・・。
あまりにリアリティのある演技につい感情移入してしまう。
このドラマに刑事ドラマ特有の派手さはない。心理描写、特に人の心の「闇」の部分に焦点をあてている。
そのため、ダークな色調のドラマとなっている。
「誰だって何かを背負って生きてるんだよ」
西島耕輔のセリフ。トラウマに苦悩する彼が言うこのセリフが好きです。
言葉に重みがあって、心に響いたのを覚えています。
とても見えないが、この当時仲間由紀恵は23歳。
あの落ち着きはとても23歳とは思えない。
ダークな色調のドラマに彼女の強く優しい眼差しはひときわ目立っている。
1953年のアメリカ映画。
半世紀を越えて今もなお愛され続ける恋愛映画の最高傑作。
第二次大戦後、イタリア経済の立て直しのため、アメリカ映画のイタリアロケが盛んに行われていた。
この映画もその中のひとつ。
美しいローマの街並み、真実の口、トレヴィの泉、コロッセオ、パンテオン、スペイン広場などの「芸術品」には心を奪われる。
「真実の口」のシーンには、こんなエピソードがある。
監督と相手役のグレゴリー・ペックは、当時新人女優だったオードリーを高く買っていた。
二人はより自然な演技を期待し、彼女にシーンの内容を伏せた。
何も知らなかったオードリーは二人が満足するような自然な演技で魅せてくれた。
1テイクだけでOKが出たそう。
見ていてほのぼのするようなシーン。
実は撮影当時、テロが頻繁に起きていた。かなりの猛暑でメイクが流れ落ち、何度もメイク直しをしていたという。
まったくそんなことは感じさせない。清々しい演技は見ていて爽やかな気分にしてくれる。
この映画の魅力を挙げたらきりがない。
一番の魅力は、”ずっと心の中にとどめておきたいと思うような甘く切ない恋愛模様”
アメリカン・フィルム・インスティテュートが2000年に発表した「アメリカが生んだ最もすばらしいラブストーリーベスト100」の4位にも選ばれている。
*アメリカン・フィルム・インスティテュート・・・アメリカ映画界でも最高の権威を誇るといわれる。
劇中、二人は一度も告白めいたことは言わない。でも観ている側は二人が想いあっていることがわかる。
想ったことをストレートに口に出せないあたりが日本人の特徴でもある。
そのあたりから日本人は深く共感し、心を奪われるのだろうか。
ちなみに私は25年間で20回ぐらいは観ました。
私の部屋にはオードリーのポスターが何枚も貼ってあり、毎日見ていますが、オードリーの魅力は一言で言うと「凛とした天使」
天使のような可愛さもありながら、凛とした姿勢がうかがえる。
晩年のオードリーはユニセフ親善大使として、マザー・テレサのように貧しい人達のために尽くしたが、そのあたりにオードリーの「凛とした」姿勢が出ている気がする。
人は誰でも「美」に触れると心が洗われるもの。
美の対象は人によって違う。人、花、美術品、映画、音楽・・・
私は「ローマの休日」を自然と選んでいる。