ローマの休日
¥448
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1953年のアメリカ映画。


半世紀を越えて今もなお愛され続ける恋愛映画の最高傑作。


第二次大戦後、イタリア経済の立て直しのため、アメリカ映画のイタリアロケが盛んに行われていた。


この映画もその中のひとつ。


美しいローマの街並み、真実の口、トレヴィの泉、コロッセオ、パンテオン、スペイン広場などの「芸術品」には心を奪われる。


真実の口」のシーンには、こんなエピソードがある。


監督と相手役のグレゴリー・ペックは、当時新人女優だったオードリーを高く買っていた。


二人はより自然な演技を期待し、彼女にシーンの内容を伏せた。


何も知らなかったオードリーは二人が満足するような自然な演技で魅せてくれた。


1テイクだけでOKが出たそう。


見ていてほのぼのするようなシーン。


実は撮影当時、テロが頻繁に起きていた。かなりの猛暑でメイクが流れ落ち、何度もメイク直しをしていたという。


まったくそんなことは感じさせない。清々しい演技は見ていて爽やかな気分にしてくれる。



この映画の魅力を挙げたらきりがない。


一番の魅力は、”ずっと心の中にとどめておきたいと思うような甘く切ない恋愛模様”


アメリカン・フィルム・インスティテュートが2000年に発表した「アメリカが生んだ最もすばらしいラブストーリーベスト100」の4位にも選ばれている。


 *アメリカン・フィルム・インスティテュート・・・アメリカ映画界でも最高の権威を誇るといわれる。



劇中、二人は一度も告白めいたことは言わない。でも観ている側は二人が想いあっていることがわかる。


想ったことをストレートに口に出せないあたりが日本人の特徴でもある。


そのあたりから日本人は深く共感し、心を奪われるのだろうか。


ちなみに私は25年間で20回ぐらいは観ました。


私の部屋にはオードリーのポスターが何枚も貼ってあり、毎日見ていますが、オードリーの魅力は一言で言うと「凛とした天使


天使のような可愛さもありながら、凛とした姿勢がうかがえる。


晩年のオードリーはユニセフ親善大使として、マザー・テレサのように貧しい人達のために尽くしたが、そのあたりにオードリーの「凛とした」姿勢が出ている気がする。



人は誰でも「美」に触れると心が洗われるもの。


美の対象は人によって違う。人、花、美術品、映画、音楽・・・


私は「ローマの休日」を自然と選んでいる。