オピウム~ケシの花のレメディ~ | こじょるのおこじょなえぶりでい

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ケシ。

 

すっかりまるで悪者のように言われますが

 

ケシはこの世では最高の鎮痛剤になります。

 

日本に伝わったのは、室町時代末期です。

 

インドを通して津軽地方にもたらされたことが最初だといわれています。

 

 

 

身近なところで言うと、アンパンの上のツブツブや、

 

金平糖の核にも、ケシの種子が使われています。

 

 

 

アヘン(ケシ)戦争を起こしたりと

 

なかなか悪名高いケシではありますが、

 

ケシは、この世で最高の鎮痛鎮静効果を持った自然からの贈り物です。

 

恐怖や不安を取り去る夢のような力を持ち、旧石器時代に人類が初めて発見した薬草です。

 

このケシからモルヒネという成分を抽出したのは、1805年。ドイツ人医師ゼルテュルナーでした。

 

ゼルテュルナーは眠りの神に仕える夢の神「モルフェウス」にちなみ「モルヒネ」としました。

 

 

 

 

イギリスは、中国から大量の絹や陶磁器を購入。

 

赤字を解消するために、中国へ大量のアヘンを送り続けたのです。

 

1815年、アヘンの輸入は禁止になりますが

 

イギリスはそれでも、アヘンを送り続けました。

 

その結果、成人男性の約半数がアヘン中毒になりました。

 

アヘン中毒は、それはそれは恐ろしい禁断症状に苦しむこととなります。

 

こうして、アヘン戦争が勃発。

 

アヘンは悪のレッテルを張られることになりました。

 

 

 

 

アヘンには、全身に心地いい弛緩が起こります。

 

心配や不安は消え去り、恐怖などもとけてなくなります。

 

幸せで静寂に満たされるそうです。

 

食欲は減退し、便秘、皮膚のかゆみ、痛覚の鈍化がみられます。

 

 

 

私の祖父(母の父)はオピウム(ケシ)のレメディの人ではなかっただろうかと

 

母と話しました。

 

 

 

祖父は、いつも幸せそうで、陽気で、明るい。

 

昔、銀行預金が多い人は、銀行マンと一緒に旅行に行けるという

 

謎の特権があったそうなのですが

 

明るく朗らかな祖父と旅行に行きたくて、預金を頑張った人もいたそうな。

 

お酒が大好きで、可愛い顔をしていて、チャーミングな祖父。

 

交通事故にあってから、その酷いショックからボケてしまいましたが

 

ボケてからも、明るくてチャーミングで、施設の人気者でした。

 

20代前半だった私は、なんと!ボケた祖父にデートに誘われましたよ。めっちゃチャーミング!!!( ;∀;)笑

 

 

 

 

 

 

オピウムの特に作用する部位は

 

精神、感覚器官、神経。

 

恐れや激しい恐怖で悪化します。

 

祖父にとって、突然の交通事故は恐ろしい恐怖だったのでしょう。

 

そこから、急にひどくボケてしまいました。

 

ボケるということは、内面の世界へ引きこもってしまうということ。

 

オピウムも、内面へ引きこもってしまう性質があります。

 

 

 

 

 

 

オピウムのレメディを必要とする人は、内部の世界へひここもり、外部の影響に感化されません。

 

心地いい内面へと逃げていきます。

 

うとうと眠くなる傾向があります。

 

頭の怪我の後とても眠かったり、手術後にぼうっとしたままの時にも使われます。

 

いびきと、便秘にもつかわれます。

 

 

まるで、ケシを使ったときのようですね。