一人目の子供の出産前、
とても怖かったのを覚えています。
もし子宮復古が遅れた場合や
トラブルが起きた場合
出産中に命を落とすことは少なくありません。
産前にそういう説明を受けます。
子供を産むということは、
自分自身の命を懸けるというとんでもない最大値リスクを
当たり前に母親一人、背負うことになります。
生まれるまでの間に起きる様々な不調
ありとあらゆる恐怖
妊婦に心ない言葉をかけるお年寄りや大人は
思った以上に多いです。
世の中の病的さに驚きました。
席を譲ってくれるなんてマンガの世界の話で
優先座席に大の大人の男性がどかっと座って
スマホゲームしているのが現実。
(阪急電鉄ね)
妊婦におかしな事を言う方は、
体に自由が利かない分、身構えてしまいます。
走って逃げられませんし。
一時期、
どんなに医療が進んだとうたっても
出産で命を落とす方は少なくありません。
それはそれは、怖かった。
二人目を授かると。
一人目の息子への愛を知ってしまっているわけで。
苦しくて発狂しそうな日もありましたし
痛くて全身脂汗だらけの日もありましたし
肋骨を骨折しながらおんぶで寝かしつけする毎日もありました、
思い描いていた
ママとベイビーのラブフワライフみたいなのはなく
根性と気合いと命を削る暮らし。
鮮明で激しく、ハードで苦しいけれど
なんて鮮やかで明るく、生きていて、ダイナミックで
命とは何か
ハイハイすることが楽しい!
立つってすげえ!!
好奇心と向上心のカタマリに
命の輝きの前に
私は何という浅はかで 頭でっかちで
何を知っていた気になっていて
何を出来るつもりになってたのか
輝く瞳、はじける笑顔
言葉の通り
転んでも転んでも
転ぶことさえ楽しんで
あっという間に、走り出し
出来なくて癇癪を起こしたり
命の爆発
世界のなんたるかを息子が毎日教えてくれます
水の楽しさや美しさ
土の暖かさ
草のにおい
風の感覚
そして、惜しみない愛
二人目を授かり
産むという日が来ても
もう 愛を知ってしまったら
怖いとか何とか そういうものはなくって
もし万が一があっても
どうか神様
この子や 夫や一人目の坊やも二人目の子も幸せでありますように
優しい気持ちで
何があっても、運命に捧げる覚悟が出来ました
妊娠と出産育児は、絵に描いたような、本で読んだような
穏やかなもんじゃありません
生や死がすぐそばにあります
感動するドキュメンタリー番組じゃありません
現実です
真剣勝負です
そこには、そして、大きな愛が
この懸命で美しい小さな魂の前にはひれ伏すしかなく
どんな困難も受け入れてしまえる
大きな愛が育ちます
以前は出産前とても怖かったのですが
勿論痛いとか怖いとかの怖さが
皆無ではないのですが
愛する人がこの世にやってくる
そのためにもし 命を落とすことになったとしても
それは受け入れるしかない運命の定めで
ただただ 愛してるという気持ちはどこかに残ると
信じられるようになりました