卒乳に向けて1 ~心の準備~ | こじょるのおこじょなえぶりでい

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今年の春、ゴールデンウィーク前に卒乳・断乳をしました。

 

その時のご報告を数日かけて、自分の整理の為にもしてみようと思います。

 

 

***

 

 

 

出産後、右も左もわからずに始まった育児は

「非常によく出るおっぱい」×「めっちゃ吸う息子」

という相性の良いかけだしでした。

ただ、めっちゃ吸うのは3か月くらいまでで(体を大きくするため)

その後は段々落ち着いてきます。

と、いっても。

息子は1回100~150くらい飲む×1日10~12回

これを1歳近くまで続けました。

離乳食が大嫌いで、食べると吐き出していた日々。

おっぱいだけで、24時間、2~3時間おきに与え続けた日々。

わんぱくで 発達が早くて

おっぱいだけのくせに 体重も身長も2,3か月他の子より早い

体格も大きな子です。




1歳3か月 夫の仕事の都合で引っ越しとなり

引っ越し作業や 手続きや 引っ越し後の環境の変化で

息子は私にべったりになり 私は2,3日に1回白斑が詰まり

元々トラブルの多い母乳育児でしたが

夕方に乳腺口が詰まり 出なくなってしまい

夜痛くて腕がしびれて胸がガッチコッチになってしまい一睡できず

朝6時に電車に飛び乗って 桶谷式の母乳マッサージに泣きながらいったり

そんな日が続きました

息子をおんぶしながら まだ日も暗い 春の街を電車の窓から見て

固くてゴッチゴチの痛むおっぱいを抱えて

痛くて顔色が青白くなった朝

通っては またつまりを繰り返し

抱っこして!とせがみまくる息子を 笑顔で抱っこしてやるのが辛く

気持ちがふさぎ込みがちなりつつありました

でも きっと きっと慣れたら落ち着くはず

コクコクコク…

おっぱいを一生懸命 幸せそうに 嬉しそうに くわえる息子の横顔を見て

ああ なんて愛しいのだろう

この子を生涯かけて守ってやらねば と

おっぱいを見せると きゃははっと嬉しそうに声を上げて笑う息子

たったひとつ「ぱいぱい」とだけは話す息子

おっぱいをもみもみ

飲みながらも服の上からでも触る息子

美味しい美味しいおっぱいになるように

食事も生活もかなり気を使ってきたつもりですが

こんなに美味しく喜んでくれる笑顔が最高の癒しでした

こま切れ睡眠が1年以上(妊娠中から数えると2年以上)睡眠不足状態が続いています

体力のある方でもありません

でも ただただ

息子が愛しかった 

抱きしめると 小さくて暖かくて柔らかくて

やわらかい 小さな手が 私の胸に触れて

「ぱいぱぁい!?」

服をめくって

「ぱいぱい!」

いつもおっぱいをくれる部屋に、小さな手で私を引っ張っていく可愛い姿

吸い付く前に大きく口を開くその愛しい横顔

眠くなって 半目になって

うとうととしはじめる 可愛い表情

眠れなくて 途中置こうとすると 産まれたばかりの頃のようなあまえた泣き声を出して

「ふにゃああああああ!」

まだまだ ずっとずっとずーっと

成長しないものはない 変わらないものはない

すべては変わっていく

でも

少しでも 長く

この幸せな時を感じられたら

愛しく あたたかく やわらかく なんて手間がかかるんだろう

朝まで おっぱいが詰まって 半泣きに何度なったことだろう

あらゆる漢方や 自然療法を何度も試し

産んでからはずっと あと何時間でおっぱいだから と いつもそわそわして時間を数えていました

可愛い歯が生えた時 噛まれないか すごく怖かったり

でも 息子はその歯で 一度も大事なおっぱいを噛もうとはしませんでした

大好きで 大好きで

私と息子だけの 誰も入ってこれないひとつの世界を味わっていました

母乳だけが大変というわけじゃないし

母乳がえらいとかいいとかじゃないです

ミルクを作る手間もあるし ミルクを作る間に泣かれて待つのも大変です

でも 私のトラブルの多かった母乳育児は

睡眠不足に 激痛に 高熱に 出血に(笑)

母子ともに なんども危機一髪を乗り越えて

ほんっと 苦難の連続 青春だったわけです(笑)

何回 乳腺炎するねん!!!

おっぱいに膿がたまって真っ赤に腫れ上がり

高熱で意識朦朧混濁

一人で立てないくらい酷い状態になったこともあります

左3回?右4回?あれ?もっと???

何回もしました。

白斑にも、ずっと悩まされ続けました。

正直、何百回「母乳辞めたい…寝たい…」と泣いたことか…

でも、母乳過多気味なのでね、出るんです 止まらない愛(苦笑)





それでも 振り返ると 青春なんです

息子と魂の深いつながりができたような

ミルクではないので母に預けることさえできず

更に気むずかしく 哺乳瓶も拒否の息子で 片時も離せませんが

おっぱいという 彼にとっては唯一の生命のつながりを 

濃い 誰も入り込めない一体の時間を

妊娠中のお腹の中からのつながりからつづく日々

多くの人は 仕事復帰の目標や 色んな理由で母乳育児かミルク育児を選べます

私は 母乳しか選べなかったのですが

母乳育児は 超トラブル過多の私でも 

それでもやっぱり 幸せでした

もう一度女性として生まれることが出来たなら

もう一度選ぶことが出来るなら

いくら苦難の道でも やっぱり この子と二人三脚の日々をもう一度味わいたい と

そう思っています



さて 話は戻り

引っ越しの疲れとストレスから

いよいよ 2,3日に1回詰まる日が続いて

少し落ち着いたころに 桶谷式の先生に

「もう1歳4か月になるし、しっかり歩けるし(むしろ走り回っているし)
 覚悟しなあかんなぁ」

といわれました。




覚悟?

「おっぱいバイバイの」



ショックでした。

ずっと頭にもありましたが、せめてだらだらと(笑)続けられるだけ続けられたらと思っていたのに

隣でみていた夫が 疲れ果てた私をみて「もう充分頑張ったよ」と卒乳をすすめてくれても

息子が離れるタイミングで

彼に任せたいと思っていた卒乳



でも

今や ひどいトラブル続きで 桶谷式に早朝から駆け込む日々に息子を巻き込んでいるし

不眠と疲れが解消されたら

私も今よりずっと元気になれる

体力が戻ってくる

そうしたら

走り回り始めた息子と一緒に

沢山木登りをして

沢山駆け回って

沢山抱っこして

高い高いだってしてあげる

おっぱいが痛くて 痛みで全く寝ていなくて ため息をつくママより

一緒に歌って叫んで踊って駆け回って笑顔いっぱい泥だらけになってあげるママの方が

これからの 歩くどころか 走り出した息子には良いかもしれない


愛しい息子の授乳姿を もう少しだけでも長くみたいという私のエゴ

かわいい息子の数少ない大切にしているおっぱいをバイバイさせることにたいする悲しさ

眠る息子の顔をじーっとみて

私には覚悟が出来ない…

ぽろぽろっと涙が流れて

情けないことに 授乳中に涙が流れて

落ちた私の涙が息子の手に当たり

彼がその時 私に向けた眼差し




その時 近くない別れの日を 息子が気づいたことがわかりました

目と目があって
 

「あ…」
 

と。
 

すべてが、伝わりました。



私の迷い。
 

新しい世界がどんどん広がっていく息子の背中を押してやりたい気持ち。
 

まだこのあたたかく柔らかな腕の中で守ってやりたい気持ち。
 

疲れ果てた私の育児生活。

 

唇は荒れてぼろぼろだし、目の下の隈も慢性化。

 

何度も倒れかけたけれど何とかやってきた。

 

息子の健康と笑顔が支えてくれ、まだもう少しだけでも、彼が望むまでは授乳を頑張りたい気持ち。



その涙のすぐあとから

息子の飲み方が明らかに変わりました

大切に大切に吸って

愛しそうにおっぱいにすり寄ってきて

最近はいつも飲み残しをしたりしていたのに

毎回 最後の最後まで吸い尽くし

おっぱい寝落ちばかりだったのに

私の髪をさわり、私に頭をすり寄せながら添い寝ですぐ眠るようになりました

前は「ちょっとくれ」と2~3時間おきにパイ~と言っていたのに

突然、5時間くらいあくことがでてきました。

息子が「もう大丈夫だよ」と一生懸命こたえてくれているのだと

卒乳の試練を受ける覚悟が出来ました