菊池寛。
昔から好きな作家さんで、まだ大人になっても好きな作家さん。
大御所で、とっても偉そうにしていたそうですが(笑)
彼の作品は、奇を衒ってその時代を生き抜いたり
斬新なアイディアで人を引き付けた
その場限りの本じゃないんです。
他の文豪が「家のお風呂」だとすれば
菊池寛は「温泉」。
効能色々ですが、ゆーったりと広い実力を持っていながら
さ、さ、さと進むストーリィのその奥に
とてつもなく広いものがあったりして。
じぃーんと、読んだ後何年たっても思い出せるものばかりです。
青空文庫になっています。
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person83.html
浅はかな昼ドラにされてしまいましたが
「真珠婦人」
これはとっても美しい作品ですね!
彼の
「勝負事」
なんかも、短編としては好きです。
日本人の古き良き情景がありありと浮かび上がってくるようで。
たまには、古典も、いかがでしょうか??