「蛆の効用」 寺田寅彦
虫の中でも人間に評判のよくないものの随一は蛆である。
「蛆虫めら」というのは最高度の軽侮を意味するエピセットである。
これはかれらが腐肉や糞堆をその定住の楽土としているからであろう。
形態的には蜂の子やまた蚕とも、それほどひどくちがって特別に
先験的に憎にくむべく、
いやしむべき素質を具備しているわけではないのである。
それどころか、かれらが人間から軽侮される生活そのものが、
実は人間にとって意外な祝福をもたらす所以になるのである。
…続…
【掲載URL有】
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/52234_41954.html
寺田寅彦を知ったのは「雪の科学者」中谷宇吉郎からでした。
中谷宇吉郎は寺田寅彦に憧れ支持し続けた人でした。
寺田寅彦同様、科学者であり、文学者であり、芸術家。
現在これほどの美文家はなかなかいないでしょう。
彼の言葉を眺めていると、まるでまるで大きなエンジンで
茶の湯や虫の観察、音や光といった
日常、世界に溢れているものを優しく美しい目でとらえています。
日本的で美しく、素朴で洗練された随筆が多くあります。
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