詩聖 杜甫 国破れて山河在り 城春にして草木深し 時に感じては 花にも涙をそそぎ 別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす 身を翻し天に向かいて 仰いで雲を射れば 一箭 正に墜とす 双飛の翼 「透明な空気の粒が一つ一つ見えるように美しい」 訳 黒川洋一 『中国詩人選集 杜甫』