生物と無生物のあいだ 固執した思考はその常として幻想である 仮説と実験データとの間に齟齬が生じた時 仮説は正しいのに、実験が正しくないから 思い通りのデータが出ないと考えるか、あるいは、 そもそも自分の仮説が正しくないから それに沿ったデータが出ないと考えるかは まさに研究者の膂力が問われる。 知的であることの最低条件は自己懐疑が出来るかどうかである 秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない 生物と無生物のあいだ 福岡伸一