枕草子 第四十二段 枕草子で、好きなくだりを一つ。 あてなるもの (上品なもの) 薄色に、白襲の汗衫 かりの卵 削り氷に甘葛入れて、新しき鋺に入れたる 水晶の数珠 藤の花 梅の花に、雪の降りかかりたる いみじううつくしき稚児の、苺など喰いたる