こじょるの気まぐれクラシカルホメオパシー講義『恒常性を考える1』 | こじょるのおこじょなえぶりでい

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前回(http://ameblo.jp/sherlock-b221/theme2-10058681010.html )に引き続き。




本来、恒常性(保とうとする力)が働いていれば

病む人は居ないはず、でしたね。



ではどうして、「恒常性」が乱れるのか?
「恒常性」ってそもそも、何だろう?




生物体が環境の変化や主体的条件の変化(姿勢や運動など)を一定範囲に保っている状態、及び機能




これはどこからきているのか。





生物を理解するために、ちょっと寄り道してみましょうか。
大丈夫です。
わかりやすくご案内しましょう。



こじょるのおこじょなえぶりでぃ



むかしむかし、ルドルフ・シェーンハイマーという人が居ました。
シェーンハイマーさんは、生物についての研究をしていて、人工的に作った
同位体(アイソトープ)の窒素と重窒素を用いて、ある実験をしました。
実験用のネズミちゃんのごはんにある印(眼に見えないほどのミクロなレベルの印です)
をつけたものを与えたんです。



実験対象のネズミちゃんは成熟したネズミちゃんであるため、
体重にはほとんど変化はありません。
必要なだけ餌を食べ、その餌は生命維持のエネルギィとなり、燃やされます。
だから摂取した目印をつけたごはんもすぐに体の中で燃やされだろうと
シェーンハイマーは予測しました。



が、実験結果はまったくっていました。




3日間ごはんを食べたネズミちゃんは、
タンパク質として56,5%が体を構成するタンパク質の中に取り込まれていた。
その取り込み場所は、腸壁・腎臓・脾臓・肝臓などの臓器、血清、体のありとあらゆる場所にありました。




背が伸びる必要は無いんだから、ごはんは食べたら燃えてエネルギィになって
すぐにお手洗い行だと思っていたら…
なんと、からだの隅々にまで吸収されていたのです!!




シェーンハイマーおじさん、感動!!そしてスピーチ。(笑)
「生物が生きている限り、栄養学的要求とは無関係に、
低態分子も低分子代謝物質もともに変化して止まない。
生命とは代謝の持続的変化であり、この変化こそが生命の真の姿である」




生きるというのは、常に流動を繰り返しているのですね。





生物とはつまり、的な状態であり、「健康」な状態にも「病気」な状態にもなる。






こじょるのおこじょなえぶりでぃ




分子生物学者の福岡伸一さんの遺伝子ノックアウト技術のお話をこの続きでやりましょう。
ではまた、次のお茶会で。