シンガポールのセントサ島はいまや大きな観光地となっている。
実は自分は今まで2回ほど行ったことがあった。
それもこの15年前くらいからである。
それまではイギリス軍のシンガポール防衛拠点であるシロソ要塞のある島ということであった。
この間の観光地としての開発はすさまじい。
島への行き方はいろいろとあるが、ハーバーフロント駅からのロープウェイにした。
一番面倒くさくなさそうだ。
大型の豪華クルーズ船はこの直下に見える桟橋に停泊する。
この日は何もいなかった。
ピースボートもここに泊まる。
空からの眺めはよい。
ちょっとした空中散歩という感じだ。
さてロープウェイの終点駅に着くとそこでまた別のロープウェイに乗り換える。
そして島の中心であるユニバースがあるところに行く。
しかしここまで来て気が付いた。
この島は面倒くさい。
前に来た時には島の西端にあるシロソ要塞の戦争博物館へ行った。
その展示になかに、日本軍のシンガポール侵攻の際の降伏条件の交渉の場面を再現した日本軍山下将軍とイギリス軍のパーシバル将軍の蝋人形が作ってあった。
あのイエスかノーかの場面である。(実際の現場はここではない。)
自分はこの中に2時間くらいはいたが、ほかの観光客は全く来なかった。
美しい孔雀が何匹か遊んでいた。
もう第二次世界大戦も風化したと感じた。
今の人たちは学校でシンガポールの歴史として習うだろうが、それは日本とイギリスとの戦争なので自分たちとはあまり関係がないという感じだろう。
レストランもたくさんあり、マレーシア美食街と書いてあるフードコートに入った。
これもシンガポールの郷土料理である肉骨茶。
後で後悔したが、ここでたべればよかった。
16ドルはそんなに高くはない。
ただこの肉骨の漢字はイメージとしてよくない。
自分もずっと漢方薬かと思っていた。
またこれも有名な魚頭カレー。これは思ったより高い。
マレー、シンガポールの中でも高級料理に入るのか。
あまり腹も減っていなかったので、近くにあったスターバックスに入った。
2時間くらい無料WIFIを見ながら休憩した。
セントサ島では有料のところが多いそうだ。
ここで今日この島へ行った目的を思い出した。
それはカジノで勝負するということであった。
カジノといってもブラックジャックやバカラはできないので、いつも100パーセント運に頼るルーレットである。
ここで30000円くらいは負けようと思っていた。
しかし入口のところに入場料が150ドル(16000円)と書いてあった。
つまりマイナス16000円からのスタートとなればこれは負けがその時点で確定したようなものなので、これはつまらないと思ってやめた。
自分としては30000円の節約ができたと思った。
しかし今このブログを書くにあたって調べてみれば、入場料はシンガポール居住者にかかるので、外国人観光客は無料だということが分かった。
またその証明としてパスポートが必要だった。これはホテルに置いている。
結局どちらにせよダメだった。
ここをよく調べなかったのは、つまり初めからあまりやる気がなかったということだ。
ここはつまらないので、さっそく引き上げることにした。
セントサ島は全体が円形、楕円構造で建物や道ができておりわかりにくい。
方位磁針でも持ていないと方向がつかめない。
また丘なので起伏も多い。
やはり面倒な島だと思った。
ユニバーサルスタジオや水族館、ホテルビーチに案内付きで行くのならよいだろう。
物の値段も高い。