セントサ島を早々と引き上げた後は、ハーバーフロントから地下鉄(MRT)でリトルインディアへ行った。
街並みもインドらしい。
ここに住むインド人はイギリスが植民地時代に労働力としてつれて来た南部インド人である。
アーリア系の北部人とは違い肌の色は黒い。
いわゆるドラビダ民族、シンハリ人を中心とする人々である。
日本人がインドに旅行する場合はタージマハールのある北部インドのアーリア人系のところに行く場合が多い。
インドのいろいろなイメージもだいたい北部系である。
従ってシンガポールの南部系のインド人はその点が少し違うということが言える。
しかし文化的にはその差異はあまりよくわからない。
テッカセンターというインド系ショッピングセンターに入った。
テッカショッピングセンターに入った。
インド料理のホーカーズである。
客はインド系がほとんどだ。
まずは空いた椅子に座って、少し落ち着くためインド紅茶であるチャイをたのんだ。
チャイはミルクティーである。
濃い紅茶とコンデンスミルクを高い位置から落としながらかき混ぜていく。
スペインのサンセバスチャンのワインの注ぎ方もそうだった。
こぼさないようにするためには熟練が必要である。
要するにこれは日本でも作ることができるが、日本のミルクティーよりミルクと甘さが濃い。
たいていビールの小ジョッキに入れられた形で出てくる。
紅茶はインド、イギリスばかりかアラブ世界、トルコ、ロシア、ウクライナなどでも広く引用されている。
このチャイを飲むだけでも正直デザート感覚でかなりのエネルギーが必要だ。
簡単ではなく、ちょうど薄茶を飲むようなものか。




