ホアヒンからはまた行きと同じルートでスワンナブーム国際空港に戻った。
少し時間があったのでバンコク市内のスクムビット大通りを中心に少し歩いた。
以前と比べ全体的に多少はきれいになったように見えるが、あの凸凹のある歩道、束になった電線と車の騒音などはあまり変わらない。
外国人観光客もまだ少し少ないようだ。
ただ物価は上がっている。
バーツ値×4だ。
円が110円くらいに戻ればこれが3になる。
再び空港に戻ったとき、空港内に新しい施設を発見した。
空港の下層の階にできたフードコートだ。
これはコロナ以前にはなかった。
この空港は少なくとも10回は利用しているはずだが、見たのは今回が初めて。
客席空間の周囲にフォードを出す店が並び、クーポンを買って注文するというスタイルはサイアムパラゴンやその他のフードコートと同じだ。
いったん一周してみて食べたい物を探したが、そこにあったのはおなじみのタイ料理である。
まだこれを食べていなかったので、バジルライスを選んだ。
確か70バーツ、300円くらいだったか。
意外と安いと思った。
この値段は街中の屋台とあまり変わらない。
上の階にある空港内レストランでは多分1000円くらい。
バジルライスは最近日本でも認知度が高まり、今やタイ料理を代表するものになった。
以前はタイ料理といえばトムヤムクン、そしてグリーンカレー。
辛いものがタイの味と思われていたが、最近はそれが柔らかい味のするこのバジルライスや海南鶏飯に代わった。
スーパーの弁当コーナーにもこのバジルライスが置かれているし、冷凍食品にもある。
またバジルのもとも売っている。
ひき肉にそれをかけて炒めれば簡単に出来上がる。
これを作っているところを見ていたら中華料理のそれと全く同じだった。
何故目玉焼きがあるのかは理由はわからない。
ただ外国では基本生卵は食べれないということになっているので、よく焼いてある。
タイの米も自分が慣れてきたのかあるいは質が上がってきたのかよくわからないが、以前よりは食べやすくなった。
30年前のコメ不足の時の緊急輸入米とは大きな違いだ。
帰りの便はエアーアジアの成田行き夜行便。
これはホテルで一泊しなくてもよいので、コストパフォーマンスはよい。
以前のデルタ航空や中華航空の早朝便では朝早く起きてタクシーで空港に向かわなければならないので、いつごろよりか空港で徹夜、夜明かしの方法を選んでいた。
この便は確か27000円くらいだったか。
ベトジェットハノイ乗り換え便よりかは高い。
LCCは手荷物が別料金となるので、最初からそのつもりで土産などは買わず、機内持ち込み手荷物を7キロ以下に抑えている。
そのため軽いリュックを買った。
LCCの時は国内も同様にこれで行く予定だ。
エアーアジアはマレーシアの航空会社だが世界のLCCのパイオニア。
アメリカのサウスウエスト、ヨーロッパのライアン航空と並ぶ。
今から15年ほど前にタイで最初に乗ったときに胴体に書かれていたNOW EVERYONE CAN FLYという言葉に感激した。
この機体はエアバスA330型機。
エンジンが少し長そうなので、多分どこかからか買った中古機だろう。
機中では4時間ほど寝れたか。
今から成田空港への着陸態勢に入りますという機内アナウンスで目が覚めた。
本当にあっという間であった。
実は上空のジェット気流の関係で、帰りの便のほうが時速200キロほど対地速度が速くなり、行きより2時間近く短縮される。
今回はコロナ後のタイや海外旅行の様子を少し観察しようと思って、タイに行くことにそんなに深い意味はなかった。
感想はやはり円安の影響は激しかった。
今現在はヨーロッパ方面はウクライナ戦争の影響でロシア上空を通れず、迂回航路となるので航空料金が高い。
アメリカ、ハワイは物価高で大変。
中国、香港は政治的理由で行かないほうがよい。
となると行ける場所はこのタイか、韓国、台湾となる。
多分ここ当面はそこに絞られるだろう。