長野県和田峠付近の黒曜石 | 全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

全国のスーパーで買うご当地食品を探しに(Seeking for the local food products in Japan)

食品スーパーが好きな私は、その土地でしか売られていないものを見つける旅に最近車でよく出かけています。現在住んでいる首都圏のスーパーでは見かけられないものを、各地のスーパーの売り場でご当地食品見つけたいと思います。

縄文時代の遺跡の博物館を見て回ると必ずと言ってよいほどこの黒曜石という展示にぶつかる。

 

 

世界遺産の北海道北東北の縄文遺跡群各所を見た時、その展示の多さに気が付いた。

 

 

土偶が一番多いが、それに負けず黒曜石もかなりある。

 

 

黒曜石は火山性の岩石だが、縄文時代にはそれを道具として使っていた。

 

 

石器時代は新旧を問わず、単なる普通の石を使っていたと思っていたが、この時代の人たちはその石を選んでいたということが分かった。

 

 

これは日本だけではなく世界共通である。

 

 

黒曜石には産地は限定されるが、量が多い、そしてなんといっても割れた時の切り口が鋭いということにある。

 

 

なおモース硬度では5でナイフ、釘、ガラスと同じくらい。

 

 

簡単にナイフの代わりを果たすわけである。

 

 

日本の縄文時代は、最終氷河期の明けた時から始まった新石器時代である。

 

 

氷河におおわれた旧石器時代にも使われていたが、この時代からそれをさらに加工して使われるようになった。

 

 

長野県の霧ケ峰、白樺湖、スキー場では車山高原の北側斜面(上田方面へ)に和田峠とか星糞峠というところがある。

 

 

ここが縄文時代の黒曜石の採掘場であった。

 

 

 

 

ここに地元長和町の運営する星くそ館という黒曜石博物館があるので今回ここに行ってみた。

 

 

ここは最近オープンした新しい博物館で、この付近でとれる黒曜石と縄文石器が展示されている。

 

 

また黒曜石を加工したお土産、縄文石器の作り方の体験施設などもある。

 

 

 

 

ここでとれた黒曜石は全国各地に流通している模様である。

 

 

これは黒曜石が貨幣の代わりをしていたとか持ち運ぶ経路がすでにあったということを示している。

 

 

 

 

関東には他に伊豆方面にも採掘場がある。

 

 

火山性のものだから、その付近に多いということである。

 

 

 

 

これは槍の穂先か。

 

 

大変切れに加工してある。

 

 

これが鉄と同じような効果があるということである。

 

 

 

 

こちらは大小の弓矢の穂先かあるいはナイフ。

 

 

動物を解体するのに使われる。

 

 

縄文時代は採集や狩猟の時代なので、こうした鋭利な武器や道具は絶対不可欠なものである。

 

 

今現在、この縄文時代や弥生時代の遺跡発掘ブームとなっており、全国的に新しい発見が続出している。

 

 

今まで想像していたよりその数が多いようである。

 

 

石器時代の石は何の石でもよいわけではなく、この硬くて鋭利な黒曜石の時代であったことがよくわかる。

 

 

 

 

地元の長和町では郷土の誇るべき文化ということですでに学校教育でも取り入れている。

 

 

 

 

体験教室も一般の観光客を対象に行われ、縄文石器の加工などを行っている。

 

 

だが石を削るのでそう簡単にはできるものではない。

 

 

 

 

売店もあり土産物として買うこともできる。

 

 

 

 

これも価値は低いが一種の宝石である。

 

 

黒曜石は黒い色した自然のガラスであるということができる。

 

 

黒い色は人間にはあまり受けがよくないので価値が出ないのだろう。

 

 

それに希少価値ではない。

 

 

そこがダイヤモンドとはかなり違うところだ。