高松市内のイオンモールの中に骨付き鶏を出す店があった。
讃岐の新定番骨付き鳥。
ここに入って食べるのには一抹の不安があった。
見た目はおいしそうだ。
しかしその不安とは果たしておいしいかどうかである。
店が出すものだから、多分工夫して美味しくしているとは思うが、何だかいまひとつ乗れなかった。
骨付き鶏は戦後に丸亀市にあるの店から始まり、近年香川県全体に広まったものである。
いわゆるB級グルメに属する。
全国的にカミングアウトしたのはやはりケンミンSHOWで、自分もそれで知った。
2年前に四国に行ったときに、多分綾川町のスーパーだと思うが、鶏肉のコーナーに置いてあった骨付き鶏を買った。
フライパンに同封されている黄色いガーリックスパイスをを落としてやけと書いてある。
自宅に帰ってから実際に調理してみた。
しかし食べた瞬間、何だこれはと思った。
今まで食べた鶏肉比べ異常なくらい肉が固いのである。
これは不良品、固くなってしまった廃棄品ではないかと思った。
少しだけ食べてもうやめて捨てた。
それ以来骨付き鶏はまずいと思ってしまった。
ついこの前のにあったケンミンSHOWで再び骨付き鶏についてやっていたが、この中で骨付き鶏の肉には親鳥と若鶏の二種類があり、確かに親鳥は固いが、若鶏は普通に柔らかいとあった。
本来の親鳥だけでは全国的には広まらないとみて、柔らかい若鶏の部を開発したのだと思う。
親鳥の肉は香川県内ではそんなものと分かって食べるので、問題はないが、それに慣れない他県民には受け付けられないだろう。
ここで改めて、2年前にスーパーで買った骨付き鶏の写真を見直したら、それはやはり親鳥だった。
今回イオン高松に置いてあった骨付き鶏も『親鳥骨付きもも味付き』と正確に表示されている。
そして最初に戻って、イオン高松ショッピングモール内の鶏肉料理店の宣伝用の旗には『おや ひな』の二種類の肉の表示がある。
ひなは多分柔らかく食べやすいと思うが、本来のものは固い親肉なので、食べ比べてみる必要がある。
讃岐名物の骨付き鶏にはスパイスや焼き方にその特色がある。