嫌いな言葉の一つに
「前からそのようにしているから」とか
「昔からこのようにきまっているから」いうのがある。
業務の確認で、やり方や手順を確認することがある。
すると、上のような言葉が返ってくることがある。
私:「なんでその方法でやっているの?」
部下:「さあ?、昔からこれでしているんで」
正直、イラッと来る瞬間である。
再度言葉を変えて聞く。
私:「その方法がベストなの?」
部下:「??、でも、問題ないんで気にしたこと無いです。」
心の叫び:「ちょっとは考えようよ」。
時には、口にも出すが。
改善策やより良い案は、問題が無いうちに考えなければならない。
問題が起きてからでは、ゆっくり考える時間もない。
だから良い案が出るはずが無い。
継続できないその場しのぎの案がせいぜいである。
ルーチンワークは、慣れてくると、
同じことの繰り返しで面白くないという人がいる。
これは、やっている業務が「仕事」でなく「作業」になっているからである。
なぜ、作業になるかというと、考えていないからである。
どんな業務でもやり始めは面白い。
なぜなら、考えながらその業務をこなそうとしているからである。
それが、一定の水準までこなせると、
「考えること」を止めて惰性で業務をこなすようになる。
そうなると、その業務は面白くなくなり、他人の仕事が面白く見えてくる。
問題が無いときほど、考えながら仕事をすることである。
常に考えながら仕事をする、そうすることにより仕事の質は上がり、
自分の力もついてくる。
その昔、フランスの思想家パスカルは言いました。
「人間は考える葦である」