リビアの一人の女性の叫びに世界が注目 オベンディさん② | shellvalleyのブログ

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カダフィ軍兵士15名にレイプされたと、国際メディアが宿泊するホテルに乗り込み、
ジャーナリストに訴えたオベンディさん。

その後、リビア国営放送は、「彼女は売春婦で、酔っ払いで、精神的に不安定」だと
報道している。

現在、リビア政府は西部(オベンディさんがいる首都トリポリ)と
東部(反体制派の支配地で母親がいる)の間の固定電話と携帯電話の回線を
遮断している。

そこで、CNNが衛星電話でオベンティさんと母親とを繋ぎ、
事件後、初めての母娘の会話が実現した。

オベンディさんは最初から最後まで泣き続けながらの会話となった。


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娘「(泣)私は今日、裁判所の職員に「殺してやる」と脅かされたの。
 今は、友達の家にかくまって貰っている。もう外にも出ることができないの。」

母「ちゃんとお姉さんと相談して解決策を考えるのよ。
 何とか逃げ出せないの?」

娘「カダフィの部下がいつも私の周りで見張っているの」

母「きっと神様が、問題を解決しれくれるから、今まで言ったのことを撤回してはだめ。
 それから、リビアのメディアの事など気にしてはだめ。
 あそこには嘘をつかない人なんて一人もいないから。
 大丈夫。私もお父さんもあなたを信じているから。
 重要なのはあなたが心を強く持つこと。きちんと食事をして、寝るようにするの」

娘「おかあさん、私のために祈って欲しい。
 それにお父さんが薬をちゃんと飲んでいるか心配。」

娘「私は怖い。夜になると皆が私を殺しに来る夢をみるの。
 トリポリでは誰も私の味方はいない。」

母「だいじょうぶ、私たちも、アラブ諸国も、そして世界もあなたの味方だから」

娘「(CNNへ)トリポリは大きな刑務所みたいなものです。
 でも母と話ができて嬉しい。家族を安心させることができました。
 アメリカの人々にお礼をいいたい。
 私の声を聞いてくれてありがとう、と。」

娘「私は、政府に話をしようと思っているの。
 でも政府はうそつきで何も私に返事をしてくれない。
 もう、どうすればよいか分からない。
 私は無力で、銃を突き付けられ、殴られるだけ。」

母「心さえ確かに持っていればだいじょうぶ。
 あなたは女性だから、こんな風な扱いを受けるの。
 でも政府はあなたを怖れているわ。」

娘「私が本当のことを話したばかりに、こんな目にあっている。
 ここは、誰も何も話せない街になってしまった。」

(了)