リビアの一人の女性の叫びに世界が注目 オベンディさん | shellvalleyのブログ

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カダフィ軍兵士15名にレイプされたと、
国際メディアが宿泊するホテルに乗り込み、ジャーナリストに訴えたオベンディさん。
秘密警察に拘束された彼女のストーリー。


CNNトリポリ市内に隠れていたオベイディさんが、
CNNアンダーソン・クーパーの番組に命の危険を顧みずに電話出演。
政府からは「性的暴行事件について話をするな」と脅迫されている中での勇気ある行為。

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友人の家にタクシーに向かう途中にカダフィ軍に拉致されました。
目潰しのために、目にアルコールを入れられ、両手両足を縛られました。
兵士から"家にも帰れない。もう太陽を見ることはないだろう"と脅かされました。

2日間飲まず食わずで、トイレにも行けず、次々と男たちが入ってきて、
私をレイプしました。
中にはAK-47を使ってレイプした兵士もいます。
「東リビア(反体制派)の男にこれを見せてやる。」と言っていました。

もう一人、16歳の少女がいました。
彼女はもう諦めており、抵抗しなかったので縛られていませんでした。
その子が私のロープを解いてくれました。とても怖がっていました、、、
そして私は逃げ出しました。

国際メディアが滞在するホテルには、私は従業員だ、と嘘をついて潜入しました。
もう危険はありませんでした。
怖れるものなどなど何もない。
私の尊厳が破壊され、私の人権がなくなってしまったのですから。

ホテルのスタッフ全員が秘密警察、大統領警護隊だということは、分かっていました。
だから拘束されることも覚悟していました。
しかし私は殴られても、このことを伝えたいと思ったのです。

ホテルで拘束されてから、国営放送に連れて行かれました。
レイプしたのは反体制派だとテレビで言え、と脅かされたのです。
実際、カメラの向こうには、15丁ものAK-47の銃口が私を狙っていました。

イスラムの社会はとても保守的で、レイプされた女性に対して寛容ではありません。
ましてや、その事を公にした女性には、なおさらです。
しかしそんな状況の中で、私の婚約式やデモを開いてくれて本当に嬉しいです。」

トリポリ市内で私の安全なところは、どこにもありません。
私は常に監視されており、この電話も監視されているはずです。
昨日は車で連れ去られ、脅されて、殴られました。今はまさに軟禁状態なのです。

危険を承知でなぜ発言するのか?
それは、自由を奪われるなら死んだほうがましだからです。
米国の皆さん、我々市民は平和を愛しています。
アルカイダでもイスラム過激派でもありません。
ただ、自由と尊厳、そして基本人権が欲しいだけなのです。

トリポリから早く逃げ出したい。
毎晩、真夜中に悪夢で目が覚めます。
でも私は24時間監視され、脅迫されているのです。

確かに私は殺されるかもしれません。
でも私にはもう何も残っていないのです。だから死ぬことも怖くありません。

(終)