【2011-06-20(月)⑤】
※ 前以て パートⅠ,Ⅱ,Ⅲ を読んでからをお勧め致します。
第3章 通報は必ず119番へ
死体らしきものを発見したと思ったら通報をしなければならない。
まだ生きていて助かる可能性だってあるかも知れないし、例え死んでいるとしてもその儘放置しておいて通り過ぎて行ってしまえば良いというものではないのである。
法的な範疇では「遺棄罪」とか「不作為」とか難し過ぎるので、ここでは単純に道徳的に考えて見過ごしてはいけないのだと理解して貰いたいのである。
兎に角こういう場合は緊急通報する義務があるのだろうなと思っておいて間違いではないのである、だいちそうしなければ後で思い返した時にどうにも寝覚めが悪いのであるから。
扨て死体の第一発見者になってしまったのなら次に為すべきは緊急通報であることは分って貰えたと思うが、ここからがこの章の肝なのであるから、便宜上一人で発見してしまったものとして述べていくので神経を集中しておいて貰いたいのである。
先ず死体を発見してその確認をしたと思ったとしても、自分が発見したこのものは死体なのだとは決して断定してはいけないのである。
若しかしたら死んでるのかも知れないが、何せ死体なんかを発見するのは初めてだからよく分らないなあ、若しかしてまだ生きているかも知れないよなあ、助かるもんなら助けてあげなくっちゃ、そうだ早く救急車を呼ばなくちゃあっていう姿勢を貫かなければならないのである。
本来死体というものは通報が遅れようが早かろうが既に死んでいるのであるから110番は後回しでいいのである。
それに引き替え死んでいるように見える病人怪我人は急げば助かるのかも知れないのである、そう考えれば手遅れになる筈もない110番よりもまだ間に合うかも知れない119番を優先するのは当然のことなのである。
唯何にでも例外はあるもので、白骨死体や腐乱死体やバラバラ死体等明らかに生きていないと判断できるものを発見した場合には110番通報をしない方が却って不自然なのでその辺は心得て対処して欲しいのである。
ここで一応整理しておくことにする。
1.死体を発見したと思っても断定せずにまだ生きているのかも知れ
ないと思う。
2.助かる命なら何とか助けて上げたいと思う。
3.急いで119番通報をする。
4.但し白骨死体・腐乱死体・バラバラ死体等は110番通報しない方
が却って不自然である。
諄いようだが死体発見即110番通報だなどとは夢にも思ってはいけないのである。
119番へ通報した経験のある人はご存知だと思うが、「火事ですか救急ですか」と先ず聞かれるのであるが、そこで「死体を発見しました」などという馬鹿な応答は絶対にしてはならないのである。
「救急です、実は倒れてる人がいるんですが、私通り過がりのもんなんですが、死んでるかも知れませんけどその辺よくわかりませんけど、とにかく早く救急車廻して助けて上げて下さい」などという応答ができれば秀優良可不可のうちの良くらいは戴けるのではないかと思うのである。
そして後になれば分ってくると思うのだが、張り切って秀なんぞは目指してはいけないし不可は勿論問題外とすれば良の評価が一番なのである。
こちらからの一報後に119番の方は確認作業に入るのだが、内容としては通報者の現在地つまり発見場所・通報者の名前・倒れている人との関係・発見した時の時間・状況などである、これに付いては見た儘有りの儘を報告すれば良いと考える。
そして最後に必ず救急隊が到着する迄その場を離れないようにと要請されるので、そこは素直に従っておいて貰いたいのである。
この時間に一人よりも二人が心強いということが実感できるのである、そして暫くしてから救急車の到着という運びになるのである。
こちらからの通報の再確認等をしつつ救急隊員が倒れている人の状態を確認して既に死んでいると判断されれば次に言われるのはこうである。
「折角通報して貰ったんだけど亡くなっていますねえ、今警察呼ぶから来るまで待ってて下さいね」そして今度は救急隊員達と共に警察関係者の到着を待たなければならないのである。
ここで分って戴けると思うのだが110番なんぞには態々自分が通報することはないのである。
交通事故の通報の時と同じように119番に通報して「110番にはこちらから連絡しておきますから」と言われるようになっておくことがこの段階でのベストな選択なのである。
それから警察関係者が到着する迄の時間にも油断することなく、救急隊員達に善意の通報者だと思って貰えるような言動をすることをお勧めしておく。
何故なら到着した警察関係者には先ず救急隊員が報告するので、その中で通報者のことを好印象に伝えて貰った方が良いからである。
そうこうしながら事態はそれなりに変化していくのであるが、明らかな死体というものはすぐにその場で救急車では搬送しないので一連の引き継ぎを終えれば救急隊は帰って行く。
しかし通報者はここから本格的に警察の事情聴取を受けねばならないので、必然的にそこに留まらざるを得ないのである。
既にお気付きの方もおられると思うのだが、実はここ迄にもう「疑われない第一発見者」としての布石は打ってきているのである、が敵もさる者それでも疑いの眼をしながら接してくるのである。
愈々次章ではそのあたりのことを述べたいと思うのである。
※ 以下 正しい死体の発見の仕方 パートⅤ に続く、但し掲載日は未定です。