5月9日に開催され、現地鑑賞できた『氷上の王、ジョン・カリー』ジャパンプレミア。遅ればせながら、備忘録的メモ作成しました。

 

※「もう一度観たいあの演技第9弾」(感動!)については、このジャパンプレミア記事をアップし終わってから、別途記事にする予定です。

 

新宿ピカデリーにて

 

 

映画も、町田樹さんと宮本賢二さん登壇のトークショーも、大変濃い、素晴らしい内容でした!!

おみやげとして配布されたプレスシートは、A4サイズ、計20ページの立派なパンフレットです。

表紙と裏表紙をスキャンして小さくした画像を貼り付けますね。


 


「そこに音楽がある限り」の告知カードも同梱されていて、これは、このジャパンプレミア限定だそうです。


カードの表裏はこんな感じ。


なお、バレエショップフェアリーで次の告知が。

 


映画については、当時の映像と資料のみで、よくここまでの作品にと感嘆しました。

エルスキン監督の並々ならぬ思い入れが、よく伝わってきました。

以下、私の雑感メモです。どうしても少しは描かれていることに触れていますので、そこをご了承の上、お読みください。

・常に誰かといないと寂しいカリーの心に哀しさを感じた
・カリーは、人との出会いと別れは通常の人の数倍で、傷ついたことも多数だろうが、それでも彼を長年にわたり理解した人たちがいたことは良かった
・カリーのセクシュアリティを予想以上に真正面からとらえている。当時のゲイへの弾圧ぶりもよく分かる
・自分のやりたいことを実現させるために、現役時代の実績は絶対必要。その思いは町田さんも同じだったろう(と映画を観ながら連想)
・プロスケーターとなってからこそが、カリーが実現したかったスケートの本番

・当時、これほどアーティスティックなアイスショー興行があったことに驚いた


個人的に思い入れのある音楽や、ちょうど聴きこんでいた音楽が出てきたりもしたので、そこからの連想もいろいろでした。以下、映像お借りします。

優勝したインスブルック五輪のフリー『ドン・キホーテ』

(ブログ上では再生できないので、YouTubeで視聴してください)

https://youtu.be/z79TMsYRnEc
 

 

この動画は、オリンピック公式チャンネルでも観れます。 

https://www.olympic.org/john-curry

 

あくまでなんとなくですが、町田さんがプロスケーターになってから自分でドン・キホーテを振り付けたことに、ジョン・カリーの影響も少なからずあるのではとは勝手に想像してしまいました。


他、ジョン・カリーがプロになってから滑ったプログラムからいくつか、個人的に特に印象深かったもの。

『シェヘラザード』
 

 

ノイマイヤー振り付けのバレエ『ニジンスキー』を深く愛する私としては、カリーのこの滑りから、ノイマイヤー版ニジンスキーの美しさやはかなさ、そしてディアギレフに捨てられるシーンを連想せずにはいられませんでした。

関連記事:→11/18深夜はバレエ「ニジンスキー」放映・超オススメ!

 

 

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調の第2楽章を使った『ムーンスケート』という作品映像もあり、ちょうど最近、この曲をちょっと聴き込んでいたので、何だか「うわっ」という感じでした(何がどうというわけではないのですが)。

 

この第2楽章、本当に美しいのです。

ツィメルマンの演奏をお借りします。第2楽章は8分45秒くらいからです。



『美しく青きドナウ』は、しみじみ心に沁みました(カリーと、一緒に滑っていたスケーターたちのことを想うと)。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで必ず演奏される曲です。

 

関連記事:→新年おめでとうございます/ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2019


 

さらにカリーの動画をいろいろ見ていたら、バレエのガラ公演でよく演じられる「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」の映像を見つけました。
 

 

パートナーは、プロとなっての初演目「牧神の午後」で相手役のキャシー・フォルクス。
こんなにバリバリに、バレエを氷上で演じていたのですね。

 

『牧神の午後』



映画では映像が流れませんが、町田さんはトークショーで次の『After All』も印象深いと話されました。


ほか、John Curryで動画検索するといろいろ出てくるものですね。

フレッド・アステアトリビュートのプログラム、軽妙でとても楽しいです。


長くなってきましたので、トークショーについては記事【2】へ。

 

 


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