世界バレエフェスティバルの〈ガラ -Sasaki Gala-〉での、マチアス・エイマンとドロテ・ジルベールによる「グラン・パ・クラシック」、素晴らしすぎて言葉になりません。
これぞパリ・オペラ座エトワールが躍る珠玉のバレエと言うべきものを見せてくれ、会場は大喝采でした。
マチアスは今回のバレエフェスで、Aプロ・Bプロとも本調子ではないように思われ、バレエフェス前のケガの影響が長引いているのか心配していました。でも、ガラではただただ見事の一言です。
東京文化会館内に掲示されているマチアスのバナーを撮ったもの
軽やかなジャンプ、足音のしない着地、軸がぶれないピルエット、うっとりするようなアントルシャ、指先まで美しい所作に見とれました。マチアス自身も今日はとてものびのびと、楽しそうに踊っている印象を受けました。
ドロテはもう貫禄!今回のマチアスとドロテの「グラン・パ・クラシック」を観られて、今後これを上回る「グラン・パ・クラシック」は私の中ではないのではと思えるほどです。
ガラでは、以前に「バレエの王子様」という公演で観た「アー・ユー・アズ・ビッグ・アズ・ミー?」をまた観られたのも楽しかったです。シュツットガルト・バレエのロマン・ノヴィツキーが振り付けた男性ダンサー3人で踊るコミカルな演目で、レオニード・サラファーノフ、ダニール・シムキン、ダニエル・カマルゴがそれぞれ高い技量の踊りを披露します。
男性ダンサー同士のダンスでは、ロベルト・ボッレとマチュー・ガニオの「プルースト―失われた時を求めて」より"モレルとサン・ルー" は美しかったですね。
ガラの演目はこちら。
そしてお楽しみの「ファニー・ガラ」。今回は私がこれまで観た「ファニー・ガラ」の中では一番長かった気がします。35~40分ぐらい上演していたかと。
プログラムと出演者はこちら。斜めからの撮影なので読みづらいですが…。
マチアスは歌も歌っちゃうし
今回弾けていたなあと思ったのが、ジゼル役のサラファーノフ。もうのりのり。ポワントも上手。
ジェルマン・ルーヴェのカルメンは、ルーヴェが美形なだけに、女装じゃなくてもはや妖艶な美女でしたね~
そしてやっぱり最後に場をさらっていき、今回も「ファニー・ガラ」番長だったのはマルセロ・ゴメス“巨女”のブラックスワンに扮して、見事なポワントで踊る踊る。グランフェッテも凄かった。相方の王子役のドロテも思いっきり楽しんでいて良かった~。
こちらは終演後の集合写真。ダンサーたちのご挨拶代わりにお贈りします。GALAのあとなのですこーし変わった衣裳のダンサーもいますが・・・これもバレエフェスならでは光景です♪ #バレエフェス pic.twitter.com/7R5rRycfAX
— NBSバレエ(日本舞台芸術振興会) (@NBS_ballet) 2018年8月15日
次回のバレエフェスはこれまでと同じ間隔で3年後とのこと。
そういえば、前回のフェスのガラで、NBSの高橋さんが「2020年に特別ガラをやります」とおっしゃっていましたが、今回はそのお話はなく。
でも、昨年のオペラ座&ロイヤル夢の共演<バレエ・スプリーム>みたいなガラが2020年にあるかもしれないしと、期待はいろいろしておきたいと思います!
8/15(水)のSasaki GALAをもって第15回世界バレエフェスティバル、計13公演が終了しました!猛暑にも負けずご来場くださり、客席からあたたかい拍手を贈ってくださった全てのお客様にダンサー、スタッフ一同心より感謝申し上げます。また3年後の夏にお会いしましょう! #バレエフェス pic.twitter.com/x1TNXMYuXA
— NBSバレエ(日本舞台芸術振興会) (@NBS_ballet) 2018年8月15日
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バレエの話が続きましたが、次はフィギュアスケートの記事を書きます。