生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ) /安生 正 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
著者 : 安生正
宝島社
発売日 : 2013-01-10









【出会い】
王様ゲームシリーズに一時期はまっていたときに、
30代で人生を逆転させる1日30分勉強法/石川和男 の石川和男さんよりおすすめされました。
しばらく前から購入はしていたんですが、ようやく読み切りました。


【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。救助に向かった陸上自衛官三等陸佐の廻田と、感染症学者の富樫博士らは、政府から被害拡大を阻止するよう命じられた。北海道本島でも同様の事件が起こり、彼らはある法則を見出すが…。未曾有の危機に立ち向かう!壮大なスケールで「未知の恐怖」との闘いを描くパニック・スリラー。2013年第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。

時間を忘れて非日常の空間に浸りたいあなたへ。


【響いた抜粋と学び】
著者の安生(あんじょう)さんは京都市出身、東京都在住。京都大学大学院工学研究科卒。現在、建設会社勤務です(執筆当時)。二足の草鞋で小説を書いているんですね。

17時58分、JR札幌駅からスーパーとかちが出発します。僕はちょうど空いた指定席で本書を取り出しました。以前から、読もう、読もうと思って机の上に出すもののなかなかページを開けない。この1ページが重いのです。

僕はやはりビジネス書、自己啓発書を読み解くのが得意で、200ページ程度のものであれば、30分~1時間で読み解きます。
何百冊と読み解いているので、それだけ手馴れているのですね。

そんな中で小説はそのスピードで読むことができません。あまりの速さストーリーが把握できず、なぜそうなったのか? この登場人物はいつ現れたのか? などがわからなくなります。
だから、小説を読むのにはある程度まとまった時間とエネルギーが必要です。
今回、社会福祉士基礎研修Ⅱを終えた僕は疲れていました。
正直なところ、列車に座り、本を読みはじめたら、適度な揺れと共に眠りがきて、寝てしまうだろう……。
そう思っていました。

重たかった1ページをようやく開く。

根室沖……北海道在住で、32年のうちの30年近くは北海道で生活している僕にとって、親近感が出てくる地名です。
本書の舞台は北海道~日本。

ここからはネタバレを含みますので、ご了承くださいませ。


とある船から乗務員全員が死亡していることを発見した。原因不明。

一体何が起こったのか?

根室沖の油田で起きたこの事件は国家機密とされていた。しかし、この原因不明の死亡が北海道の川北町でも起こってしまう。

なにが起きたのか?  原因は?

わからない。謎のまま。

そのまま道東を覆い尽くすように原因不明の死亡は広がっていく。

足寄、帯広の地名が出てくる。僕自身は十勝・帯広出身(厳密に言うとお隣の芽室町です)、親近感が湧くと同時に小説の中とはいえ、自分の地域が助かるのか、全滅するのか、は読んでいてハラハラドキドキしてきます。

現実世界では、南千歳、追分、新夕張……次々JRは進んでいきます。普段なら疲れてしまい、また研修疲れと適度な揺れで眠ってしまうだろう、と思っていた僕自身も驚いたのですが、眠くならない。早く続きが知りたい。

そんな思いで気付けば十勝の新得町へ。駅到着。物語は終盤へ。

原因はウィルスに犯されたシロアリが凶暴化して人間を襲う、というもの。そんなのありえない? そうかもしれない。だけど、ひとつ言えるのは僕たち人類が知っている地球のことなんて5%にも満たないんじゃないか、ってこと。

科学が発達した現代においても、自然にはまったくの無力だということ。

最終的にはシロアリ自体が大増殖した結果、仲間同士で喧嘩となり、北海道全滅はまぬがれた、という形です。

芽室町到着時には、読み終えていました。20時25分。

読み始めて2時間半。現実から離れて本の中に入り込んだのでした。

【編集後記】
本日は仕事が休みです。長男も先日の土曜日が参観日だったため、休みです。一緒に眼科に行く予定です。僕もメガネの度数がいい加減合わないので、フレームなしの眼鏡を購入予定です(ペ・ヨンジュン仕様のものを)。
ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 安生正
宝島社
発売日 : 2013-01-10