裏 最強 土下座 /板垣 恵介 | ブログ

ブログ

保存用


おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
 
著者 : 板垣恵介  
幻冬舎
発売日 : 2013-09-26








【出会い】
本が好き!: 書評でつながる読書コミュニティ  の抽選で当選しました。ありがとうございます。



【本書紹介のねらい】
~本書帯より~
跪き、首を垂れる―それは「下から目線の快感」だ。土下座はもうひとつの闘い方、”星に願いを……”の成功哲学。

土下座の哲学。敗者の最強戦術、それが土下座。あなたも土下座を使いこなしませんか?

【気になった抜粋】
「手をついて謝れ!」というセリフは、本当に土下座してほしいのではなくて、それだけ怒りが頂点に達していることのサイン、そもそも人は、相手が跪いて謝罪すれば満足するようなレベルの怒りなら、「土下座して詫びろ!」などと言わないのである。

古くから皇室や王室が発達した国……つまり人が生まれたときから身分制度のあった国では、上下関係を示す座礼が発達した、一方、たとえばアメリカ合衆国など主に移民で構成された国……最初から人間は平等だという観念のあった国では握手が発達した。


【響いた抜粋と学び】
著者の板垣さんは漫画家です。1987年に漫画原作者・小池一夫の主宰する劇画村塾に入塾し、『メイキャッパー』でデビュー。その後、『グラップラー刃牙』『バキ』『範馬刃牙』はシリーズを重ね、格闘漫画の代名詞とされるベストセラーとなります。他に『餓狼伝』(原作:夢枕獏)、『謝男(シャーマン)』などがあります。

漫画家から本を書いた人として、
人は見た目が9割 (新潮新書) [新書]
やっぱり見た目が9割 (新潮新書) [新書]

の竹内さんが挙げられますね。

漫画家の書籍も面白いです。

土下座には”された”側に、有無を言わせぬ強引性があるのだ、それは、攻撃性と言い換えてもいい、そして、その攻撃性は格闘技に通じるものがある、俺はこの経験を通して、土下座と格闘技の共通性に気づいた。

そもそも板垣さんは世界唯一とも言える”土下座”をテーマにした漫画を書いています。土下座のことならナンバーワンと言えるのが板垣さんです。

そんな板垣さんが言うには土下座には2種類あるそうです。

・黒土下座……謝罪の行為
・白土下座……感謝の座礼

著者の板垣さん自身が土下座の威力を思い知らされたことがあります。

それは、”公衆の面前で土下座をされた”のです。

とある経緯で板垣さんにお願いをしたかった相手は公衆の面前でいきなり土下座をします。そうです、その光景をその他大勢の第三者は見ているのです。
なんの経緯も知らない第三者はその光景を見て、どう思うでしょうか?

きっと、板垣さんに対して相手は必死に謝っている、と見えるでしょう。その理由はわからなくてもそう見えます。
そのとき、板垣さんは相手を突っぱねて
「ふざけんな!」
とでも言おうものならその他大勢はどう思うでしょう?

”冷酷非道”
と見えるでしょう。

一方的に土下座をしたことで、相手は板垣さんからインセンティブを奪ったわけです。
その状況で、板垣さんが
「イヤだ!」
と断ることができないのです。
※ よっぽどのことでなければ。

土下座はプライドさえ捨ててしまえば、相手の行動を遮ったり、相手に行動させたり、など主導権を握る最強の行為なのです。

土下座の具体的な運動量について考えてみた、もちろん、腕立て伏せよりもはるかに楽な動作だ、運動力学上、1回の土下座で消費される運動量は、だいたい膝を一度曲げる動作に相当するらしい、そのエネルギー量はわずか0.012キロカロリー、この動作よりも少ない運動量と言って頭に浮かぶのは、おそらく寝返りくらいなものか。

よく、こんなことを調べたなぁ、と感心しました。この最強の行為にかかる運動量は極……極少量です。納豆で言えば極小よりも明らかに小さな粒でしょう。
※ 納豆って極小でも案外大きいんだよね。結局ひきわりの方が小さいだよね。

自分らしく、のほほんと生きていてもチャンスは訪れない、散歩に出かけて、いつの間にか富士山の頂上に登っていた、なんてありえないのだ、夢や目標という高みを目指すためには、不自然な準備が必要になる、俺はこれを不自然主義と呼んでいる、不自然な自分を貫くためには、強い意志が必要になる、そして、その熱い意志に基づき、今後どうやって生きていくかの決意を表明する行為が土下座である。

なるほど。土下座哲学、深く、熱いです。
僕は介護現場で土下座はしたことがありませんが、お客様とお風呂に入る時間のことでうまく伝わっていなくて、
「午前中に入れると思ったのに!」
と怒りをあらわにされたときには、
思いっきり頭を下げて
「大変申し訳ございませんでした!!」
と謝罪したことがあります。

頭を下げる、という行為自体がすでに上下関係を露にするものであり、そのときの僕も第三者が見ている前で思いっきりやったので、今にしても想えば著者の板垣さんと同じ状況だったのでしょうね。

最後に本書の中盤あたりで「どげせん」のドラマ化にあたり、主役を田代まさしにしたいという話がありました。
この想いが実現したらこれはかなり見てみたいものです。まずは田代さんの出所が先でしょうね。

【編集後記】
本日はなんとお客様が1名です。お客様との関わりはもちろん書類整理や普段なかなか出来ない座布団カバーの洗濯などやります。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。


 
著者 : 板垣恵介  
幻冬舎
発売日 : 2013-09-26