コメの嘘と真実 新規就農者が見た、とんでもない世界! /近正 宏光 | ブログ

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こんにちは。岡本大輔です。
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著者 : 近正宏光
角川マガジンズ
発売日 : 2013-07-10









【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
どんな土地でも、適地適作、知恵と工夫を凝らせばおいしいコメは作ることができる、TPPを恐ることはありません、地形や気象の変化に富んだ日本は、その特色を生かした農業をしていればいいのです。これから崎、コメの世界で食べていくには、コメ作りの「プロ」は販売の「プロ」でなければならないことは本書で繰り返し述べてきたとおりです。

本書ではコメをつくるだけでなく、コメを販売することにも力を入れる……兼業ではなくコメ専門のプロの必要性を考えさせてくれます。
日本人の食卓に必要不可欠なコメ! そのコメがこれからも出続けるには農家の力が必要不可欠ですね。

【響いた抜粋と学び】
著者の近正(こんしょう)さんは2006年、農業生産法人・越後ファームを立ち上げます。新潟県を拠点に米作を開始します。農業の「6次産業化」の実践者として、注目を集めています。

農業機械の著しい発達は、コメを150日程度で作れる”モノ”に変え、さらに農協が「品質にバラつきのないコメ」を求める余り、突出して「できのいいコメ」も「できの悪いコメ」と同様にコメ流通から排除されました、こういった画一化により、コメ作りの技術向上と販売面での多様化は阻害され、勤め先の休日を使いコメを作る兼業農家を多産したのです。

コメってそうなんですね。僕はまったく知らなかったので、なるほど~って思いました。この抜粋を読む限り、コメも形などが多様で、それが混ざっているんですね。全然知らないで食べていました。

現在のコメの関税率は778%、一番高いコンニャクイモにいたっては1706%と桁違いの関税がかけられています、高い関税が維持されてきた主な理由は「食料自給率の下がっている今の日本に海外の作物が入ってきたら、さらに自給率が下がってしまう」からです。

ちなみにコメやコンニャクイモに高関税がかけられている一方で、トマトやレタス、ホウレンソウといった野菜の関税は3%しかなく、すでに開放されているに等しい状況です、競争社会をしっかりと生き抜いている野菜農家を見ならい、私たちコメ農家も世界との競争に耐えうる力を付けていかなければならないのです。


僕が小学生のとき、コメが不作でタイ米やカリフォルニア米など輸入米が出回りました。その結果どうなったのか? やっぱり日本の米が最高にうまい! ということになったのが今でも記憶に残っています。

関税率をかけなくても、外国の米が日本の米より上であるわけがない、と僕は思いますが、どうでしょうか?

僕自身、果物もそうですし、野菜なども中国産などの外国産よりも日本産を選びますね(福島近辺のものは選ばないことがありますが)。

TPP反対論者の中には「交渉に参加する=TPPに参加すること。そんなことをしたら日本が滅ぶ」とうそぶく人もいます、しかし、交渉の席に着かなければ受けるも断るも判断できません。

もし日本のコメが海外のコメに負けるとしたらそれは今までと同じやり方をしているからです、画一的な付加価値のないコメは海外のコメとの価格競争にさらされます、そしてこれは何もコメに限った話ではなく、農作物全般に言えることです。


日本の食は各国から見ても高い安全性だと思っているので、TPPに参入して直ちに食料自給率がひどい状況になるとは思えないんだけどなぁ……。

電化製品もそうですが、アメリカでは今でもSONYブランドがありますし。

一概にTPPで日本が滅亡するようには感じませんが……これはまだまだ学びが足りないのかな。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 近正宏光
角川マガジンズ
発売日 : 2013-07-10