野良犬の成功法則 (サンマーク文庫) /堀之内 九一郎 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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サンマーク出版
発売日 : 2007-01









【出会い】
どん底からの成功法則/堀之内 九一郎
と一緒に帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
飼い主に見放され逆境の中で生き残った「野良犬」は、強靭な精神と鋭い牙、真実を見据える強いまなざしとともに、「本当のプライド」を持つことができるのです。飼い慣らされた人間になるよりも、その人間を「飼う」ことすらできるかもしれない「野良犬」になれるとしたら、それはとても魅力的な生き方ではないでしょうか。

この本があなたにとって、背中を押す存在となり、人生をより充実したものにすることができたとしたら、私にとってこんなにうれしいことはありません。

本書キーワード「野良犬」……何十回と事業を始めては倒産して、を繰り返して、ついにはホームレスにまでなった堀之内さん。そこから這い上がるきっかけとなった思考が「野良犬」の生き方を学びましょう。
まだ、あなたはやり直せます!

【気になった抜粋】
ベンツでも、時計でも、家でもいい、それらを自分の欲求に忠実に、心から臨んだとき、それは原動力になります、欲は、人を動かす最大にして最強の動機です。

「戦い」とは、なにも力と力のぶつかり合いとは限りません、まず「出す」ことによって自分の中を空にして、新たな何かが入ってくるのを待つことも戦いなのです。

自分の将来に希望あるいは確信を抱いている人は、健康を大事にするということです、五年後、十年後の成功に向けて頑張っても、いざ成功したとき病気になっていては、どんな成功も意味はありません。


【響いた抜粋と学び】
著者の堀ノ内の紹介です。前作の紹介と同様です。
堀ノ内九一郎さんは先日倒産した株式会社生活創庫の社長でした。一時はホームレスの経験をしながらも、ゴミや残飯を漁る中で転機を見出す。
とあるストーブを拾い、徹底的に直して販売したところ、なんと18,000円で売れました。生活創庫の成功の階段は開かれたのです。

私はその人に、「死ねなかったのは、あなたの強さだ」と言いたい、あなたの強さに自信を持ってほしいと思います、あなたが死ねなかったのは、強さの証、まさに野良犬の証なのです。

「野良犬」は、効率よく目的に達するために、いろいろ知恵を絞ります、工夫します、手痛い経験の中で、どうしたらこの状況を乗り切れるかを必死で考えます、そんな、生きていくための「生」の体験は、「野良犬」でないとできません。


「この野良犬、おれがエサをやらなければ、死んでしまうな」というとき、エサをもらえる「野良犬」になれるか、なれないか、それは大きな分かれ道です、相手に、助けてやろうと思わせるためには、何が必要なのか、それがマナー、つまり人としての原点なのかもしれません。

社員のモチベーションの高さこそが、会社を伸ばすことは確かです、そのためには、給料もまず「出す」ことで共存共栄を図る、これが仲間たちうまく共存していかなければならない「野良犬」が身につけた生き延びるためのひとつの方法と言えるのかもしれません。

戦時中や戦後の日本人はまさに「野良犬」だったのかな、と想像していました。劣悪な環境の中で命を落とす人がいる中で、その状況を生き抜いた先人たちは現代の若者よりも丈夫なイメージがあります。

今の子どもたちはご飯が出て当たり前、冬は暖かく、夏は涼しくが当たり前……僕たちの時代からすでにそうでしたが。

決まったエサを決まった時間に与えられる飼い犬ではこれからの時代は乗り越えられないのだろう、と感じます。

これは何も衣食住の話だけでなくて仕事についてもそうです。仕事を待っているだけでなく、自分から取りに行く姿勢、これが「野良犬」の姿勢だと感じるのです。

介護の仕事についても同じです。お客様の動向を見て待っていることも必要ですし、観察して自分から行動していくことも必要ですね。

成功のロジックとは、どうやら次の三つのようです、「社会が信用するノウハウを持っているか」、「社会が信用する経済力があるか」「社会が信用する人間性があるか」。

「人の昔と書いてみろ。それを借りるというだろうが。人が何か借りることができるのは、その人の昔を見るからということなんだぞ。これを信用と言うんだ」。

自分より少しでもできる人を尊敬し、その人の言葉を素直に耳に入れる、そんなふうにして上達した人は、自分をもいつしか尊敬できるようになります、それはうぬぼれではなく、自信です。


なるほどなぁ。堀之内さん流の成功論・人間論です。特に「借りる」という解釈が面白いです。借りを作ったり、借りたり、というのはその人の昔(過去)の実績がモノを言う、と思いました。
だからこそ、今このときを一所懸命実践し、実績を作ることが大切なのだ、と思いました。

TSUTAYAのバーコードを使った顧客管理の下に、多くのビデオ店は次々と駆逐されていきました。

十勝帯広も例外ではなく、ゲオが数店とあとはすべてTSUTAYAになりました。昔はサンホームビデオが十勝を牛耳っていましたが、TSUTAYAの情報管理システムとフランチャイズの強さにやられてしまったのでしょうか。
大東亜戦争の分岐点となったミッドウェー海戦でもアメリカが日本に勝てた理由は「情報力」だったといいます。当時の日本の零戦は無敵で各国ともなすすべなしでしたから。

日本軍がくることを事前に情報キャッチして奇襲をかけることができたためアメリカが大勝したはずです。

柿は甘くなるまでに時間がかかるのです、肥料を与えたり手入れをしたりしていると、いつしか実は熟れ、そして差し出した手のひらにそっと自然に落ちてきます、成功の果実も同じです、自分は、まだこの果実を食べるほどの人間ではないと謙虚になって、時を待つのです、チャンスとは待つだけのものではなく、「育てる」ものでもあるのです。

深い考えですね。ついつい、僕たちは成功の果実を青い状態で刈り取ってしまいがちですね。そこをグっとこらえて、機が熟すまで待つんですね。

子育てや介護の現場ではついつい親や介護者が、本人がやるより早いからと手を出してしまいがちですが、そこをグっとこらえて待つことで機が熟すこともあるんじゃないでしょうか。

私がこの商売を始めたときの元手は18万円、商売をやめて、借金を精算して残った金が19万円だったなら、それは1万円の黒字だと思います。

生活創庫は残念ながら倒産しましたが、堀之内さんはきっとまたやってくれると思っています。これからの動向に期待です。

僕たちも堀之内さんのように失敗しても期待される人材になりましょう。

【編集後記】
本日は夕方から帯広市介護保険審査会です。

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発売日 : 2007-01