本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
ビジネス書のあさ出版
より献本していただきました。ありがとうございます。Facebookページで流れている本書紹介がずっと気になっていました。
【本書紹介のねらい】
30歳、40歳、50歳……もう成長できない? なんて誰が決めた? あなたはまだまだ進化する! 仕事に行き詰ったあなたにカンフル剤を注入します。
【気になった抜粋】
プロ野球選手である以上、ファンに「いつ試合に来ても見られる選手」と思ってもらえる存在になることは必要だ、しかし、1度代打を出されたくらいで腹を立てていては、スタメンで出る翌日のパフォーマンスに支障を来してくる、悔しさをばねにすることは大切だ、ただ、時には「いらないプライド」もあることを、この出来事で学ぶことができた(山﨑武司)。
プロのほとんどの選手はダルビッシュ有のような秀でた能力は持ち合わせていない、だからこそ、土台を固める、基礎を身体になじませなければ、欠陥住宅と同じようにいつか倒壊してしまう(山本昌)。
僕は無理なハードルは儲けない、たとえ物足りなくとも毎日続けることが大切なのだ、これからも信じて続けていくだろう(山本昌)。
僕らは淡々と投げ、チームに勝利をもたらす、試合前もあとも記者の質問にはできるだけ答える、そして「監督に信頼されていれば注目されなくていい」と心から思っている、チームから信頼され、仕事を任されれば目立たなくていい、僕はそう思っている。
【響いた抜粋と学び】
僕は基本的に対談本というのは苦手です。ザッと読んでいるので、どちらの人が言った言葉なのかわからなくなることがあるし、会話中心なのでどこを抜粋すればいいのか、わからなくなるのです。
本書が届いた時は、読みづらそうだなぁ……と表紙を見て思いましたが、そんな心配はすぐに吹き飛びました。
一人ずつ考えを述べてくれるのでわかりやすいです。
そして、同じテーマについて二人の考えを載せてくれるので、比較ができますし、自分はどちらのタイプに近いのかな、と考えることができます。
さて抜粋です。
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多くの方から「マサは大ベテランなのに二軍でもしっかり練習している」とお褒めの言葉をいただくが、僕にとってそれは当たり前のこと、朝起きて歯を磨き、朝食をとるといった生活習慣となんら変わりはないのだ(山本昌)。
「練習」、「努力」というと汗水流して……という辛いイメージが先行してしまいがちです。大ベテラン山本昌選手からすると、朝起きて歯を磨くようなもの、と言います。
やろうと意識してやるものではなくて、無意識にやってしまうものなんでしょうね。
介護現場で言えば、介護技術や知識を勉強すること、資格取得の勉強などは意識してやらなきゃ! とするのを超えて無意識にやっちゃう、という境地に達していくことがこの業界で活躍する近道なのだろうと感じたのです。
プライドがあるのは分かる、現状を打破するために必死で練習しているのも知っている、だがまず、「自分は実力がない」ことを認めなければ、ワンランク上に行くことはできない(山﨑武司)。
スイング時のバットの位置から軸足の使い方、体重移動……、技術的なことを言えば、「自分はできます」と豪語した若手に対して、僕は、「じゃあ、試合で見せてみろ」といつも言うが、実践できた人間をひとりも見たことがない、初歩的なことから始めるのは面倒だ、だが、意外とこれこそが成功への近道なのだ(山﨑武司)。
2つ目は、山﨑選手の言葉を二つ出します。
ちなみに山﨑選手の「﨑」は一般的な「崎」ではありません。細かいようですが、正しい漢字を心掛けましょう。
ワンランク上に行くには、まず自分の実力を知ること、自分の実力がまだまだ足りないことを知ること、認めること、認めるからこそそれよりさらに上に行こうと思うというのです。現状に満足していては、上のレベルには行けませんよね。
二つ目の抜粋は介護現場でも言えることです。身体介護のときの介護者である僕たちやお客様の軸足や体重のかけ方など細かい部分ができるかできないかは技術や知識がモノを言います。
お客様の意思を無視して力任せに介護することはスピードだけ重視すれば速いかもしれません。しかし、それを続けることが介護者はお客様を人間として接することができなくなります。大きな人形を相手にしている感覚でしょうね。お客さま自身もぞんざいに扱われることで自身の存在を否定的にしてしまいます。
ものすごく初歩的で、即効性はないかもしれませんが、こういうことを考えられる福祉職がいるかいないかは大きな差となります。
少しでも痛い箇所があればトレーナーに相談する、そこまではいい、だが、「1,2日は試合を休んで様子を見たほうがいい」と言われると、その言葉を鵜呑みにしてしまう、その痛みは試合に出られるレベルなのか、そうではない状態なのか、病院で検査してもらったほうがいいのか、それらを自分で判断できる選手が少なくなってしまった、「怪我を我慢しろ」と言うのではない、レギュラーなら、自分の体をより知ることで試合に出続けられる、山本さんと僕は、そのことを十分理解しているからこそ、ここまで現役でいられるのだ(山﨑武司)。
改めて”自己判断”の難しさを感じてしまいます。昔は今のようにインターネットの普及がなかったため情報が限られていました。もちろんスマホやタブレットもありません。いつでもどこでも知りたい情報を入手できません。自分に必要なことは覚えておかなければなりません。
体の調子もこのように自分で知っていたのでしょう。それに比べ、現代は幸せです。自分の体のことを専門家が見てくれます。それだけならいいことですが、状態を聞いてどうするか、判断や決断は誰がするのか? ということです。選手自身でしょ! と声を大にしているのが山﨑選手です。
高齢者介護の現場に置いては体調管理のスペシャリスト看護師が山﨑選手が話すトレーナーと選手のような関係をやっています。血圧がどれくらいあるから今は休んだ方がいい、じゃあ横になるか。このようなやりとりはしょっちゅうです。年齢を重ねると”自覚症状”というのが難しくなるので、血圧が180を超えていても何も感じない、というのがあります。そのままにしてさらに血圧が上がると、脳の血管が切れてしまうなどリスクがありますので、この場合は判断や決断を専門職が支援するのはありだと感じます。
若い僕たちは判断や決断を自分で行なう、という技術を磨き続けなければならない、と感じたのです。
07’日本ハムとの日本シリーズ第5戦……この試合、山井大介が8回をパーフェクトに抑えながら、落合監督は9回のマウンドを岩瀬に託した、「パーフェクトゲームを台無しにした」など批判も多かったが、日本一を賭けたゲームなのだ、スコアも1対0、2者連続ホームランを浴びれば2球で逆転される可能性もある、だからこそ山井も交代に文句を言わないし、チームも誰ひとり采配にケチをつけていない、個人の記録よりもチーム――この意識が選手全員に浸透しているからこそ、中日は強い(山本昌)。
最後は07’一番話題になった継投についてです。采配/落合博満
にも監督自ら話しております。選手側もあのときの采配は何の不満もなくチームの勝利のため、当たり前と考えていることが組織としてすごいな、と思いました。
【編集後記】
本日は早朝にNEXT READING読書会、夕方はザ・本屋さんの読書会に参加します。読書で始まり、読書に終わる一日です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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帯広市内や近郊にお住まいの方で本書の購入を検討した方はぜひ「ザ・本屋さん」での購入をオススメします。
書店での書籍購入は本をもらうだけではなく帯広の書店存続……つまり「帯広市とその近郊、十勝」の文化・教養を高めることにつながります。
「ザ・本屋さん」ではご自宅や勤務先へ本を配達してくれます。
配達地域……帯広市内(大正、川西除く)、札内地区(全域)、音更地区(大通・木野・希望が丘・共栄台・桜が丘・新通・鈴蘭・住吉台・柏寿代・東通宝来・北明台・北陽台・緑が丘・元町・柳町・雄飛が丘・緑陽台)
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