おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
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の献本で当選しました。ありがとうございます!
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
この放送がまるで聴こえないとすれば、それは既存の現象のことしか考えにないからで、頭が固い! あるいはあまりに大きなショックがその人の心から想像力を締め出してしまっているんじゃないかと思うんです。
あなたの想像力、感性はどれくらいか読みながら感じ取りましょう。
感性を磨き上げる一冊です。ゆっくりできるスペース、お気に入りのカフェでスマホを持って3時間くらいかけて読みたいですね。
【響いた抜粋と学び】
僕はいつもの速読で読み始めました。脳内に一気に入り込んできて、あっという間に読み終えてしまいました。3倍速ラジオを聴いている感覚かな。流し聴きで映像がチラッと浮かんでは消えて……。
お気に入りのカフェ……最近で言えば帯広市の電信通りにある「ピアノカフェりずむ」でゆっくり読みたいなぁと思っていました。
本日は抜粋が3箇所なのですべて紹介です。
戦後の農地改革……「豊かさは何より必要だったと年寄りの私こそ切実に知っておりますが…しかしそれは日本中どこでも起こったことで、なぜ私たちだけがこんなに悔やまなければならないのか…」。
このあたりを読むと、戦後復興のための日本は豊かな大自然を犠牲にして近代国家を設立しました。それは目先の豊かさを考えればやっぱり必要だったのでしょう。
今にして思えば、食糧自給率は下がり、大自然の中での豊かな感性や人間性というものは犠牲になったのかもしれません。
ただ、犠牲があったからこそ、僕たちが今3食困らずに生活できるのです電気もガスもあり、24時間気軽に買物できます。インターネットもあります。
すべては大自然の犠牲のもとだったと気づかされる部分です。
「亡くなった人はこの世にいない。すぐに忘れて自分の人生を生きるべきだ。まったくそうだ。いつまでもとらわれていたら生き残った人の時間も奪われてしまう。でも、本当にそれだけが正しい道だろうか。亡くなった人の声に時間をかけて耳を傾けて悲しんで悼んで、同時に少しずつ前に歩くんじゃないのか。死者と共に」。
「生き残った人の思い出もまた、死者がいなければ成立しない。だって誰も亡くなっていなければ、あの人が今生きていればなあなんて思わないわけで。つまり生者と死者は持ちつ持たれつなんだよ。決して一方的な関係じゃない。どちらかだけがあるんじゃなくて、ふたつでひとつなんだ」。
高齢者介護の現場で働く僕は、お客様との「永遠の別れ」を経験しています。終末期に入り生への諦め、死の受容をするときもあれば、突然の死に現実を直視できないときもあります。
介護の現場に入れば、亡くなった方を悼んで悲しんでばかりでは目の前に生きるお客様への介護ができません。プロとしてその感情は別にしなければなりません。
ただ、死を悲しむ感情を無くすことではないと確信したのです。僕たちの仕事はお客様の死を経験することになります。その過程において「また亡くなった」と”死”が身近になりやすいのも事実です。
身近になることは避けられませんが、死に対して感情を失うことはプロであることとは別次元だとはっきりしておかなければなりません。
デイサービスのお客様との会話、介護支援専門員としてお客さま宅に訪問した時の会話で、亡くなった方との思い出を話されることがあります。
生きている人の思い出の中に亡くなった人は生き続けているんですね。生きている人、亡くなった人はセットなのだと新鮮な感覚をいただきました。
ありがとうございます。
【編集後記】
3月22日から自転車通勤を始めました。雪解けの北海道、十勝帯広。まだまだ風は冷たいですが、小春日和が続きます。
元気よく出勤します!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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