ECO・MIND―環境の教科書 /竹田恒泰 | ブログ

ブログ

保存用

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓















【出会い】
amebaブログで僕のブログの愛読者であるとしくんさん(フェイスブックもやってます)から紹介されました。

【本書紹介のねらい】
環境問題を人間の機能から多角的に考える。

【気になった抜粋】

戦争が正当化されるということは同時に、一定の環境破壊を許すことに他ならない。

酵母菌はワインに含まれる糖分を食べて、オシッコをするのだが、そのオシッコこそがアルコールであり、我々がほろ酔い加減でワインを飲んでいるということは、それは酵母菌のオシッコに酔っていることにほかならない。

辛口ワインは「資源の枯渇」によって自滅した結果であり、甘口ワインは「(廃棄物の)捨て場の枯渇」つまり環境汚染によって自滅した結果なのである、この酵母菌の運命と同じ運命を巡ろうとしているのが、我々人類であると既に気付いた人は多いことだろう。

産業革命を経て、経済的成長に最大の関心を持つ時代に入り、人類は急速に活動規模を拡大してきた、その結果、「資源」と「捨て場」が有限であることに気付かされ、成長の限界が見え始めてきたのである。

人間は毒物、不要な物質を廃棄物として体外に排出することで健康な体を保てるのである、人は排泄できなくなったときに息を引き取るのだ、つまり捨て場が枯渇するということは、人間の営みが破綻することを意味する。

まだ植物が十分に進化していない太古の大昔、五大陸がまだ一つの大陸だった時代には600種類のゴキブリが存在しており、その当時、地球上の昆虫の約40%はゴキブリだったと考えられている。

動物の中でも最も盛りに栄養分を運ぶことができ、まさに「飛び道具」なのだ、そして鳥の死体も栄養分の固まりであるから、死ぬことによっても海の栄養分を森に還す働きをする。

我々も1億匹の精子の1匹が、たった一つしかない卵子と結びついた結果、今こうして生きている、一番最初に卵子に到着したエリート精子は卵子の膜に頭を打ち付けて命を落とす、後の方からゆっくり泳いできた精子と受精するのである、その精子は落ちこぼれであり、決してエリートではない、ただ一つ確実にいえるのは、1億匹の精子の中で最も運があったということであろうか、人間は皆落ちこぼれなのだ。

歴史的にも人類は背の高い建物を建てたがる傾向にあった、天に近づきたいという気持ちや防衛上の必要性、理由は様々であったとしても人間は上に向かう本能を持ち合わせているようだ。

食料を海外に依存している状態は、生命線を外国に握られていることを意味する。

安全装置が存在すること自体が科学の限界を示しているといえよう。

【響いた抜粋と学び】
1945年から1993年までの間だけで、軍人で730万人、民間人で3,300万人から4,000万人が命を落とし、1945年から1993年までに世界中で勃発した戦争・内戦の数は、150から160にのぼるとしている、第二次世界大戦では49カ国が戦闘に参加し、民間人含む総戦死者がおよそ6,000万人であった。

日本では昭和20年8月15日に終戦を迎えました。このときから日本にいる間は戦争について触れることは少なくなったと感じます。今、僕も「どこかの国で戦争をしている」と聴いてもピンとこないのが現実です。

普通の飛行機でマッハ(音速)1前後である、だが地球を飛び出すと宇宙には空気がないため空気抵抗がない、一旦動き始めると燃料を使わずにその速度を維持することができる、つまり、燃料を燃やしている間は加速し続けるので、理論的には光の速度に限りなく到達することが可能である。

昔理科の授業で光の速さと同じになれば人は年をとらないと聴いたことがありました。現実には不可能と思っていたことが、空気抵抗のない宇宙空間なら可能と読んでワクワクになりました。

ヒトの体重が10kg増えるためには、実に何十万匹に及ぶカタクチイワシ、そして1,000tを超える植物性プランクトンが犠牲になっているのであり、幾多の動物の命を消耗させた結果なのだ、「食べ物を粗末にしてはいけない」とはそういう意味なのである。

なるほど。魚一匹食べるにも、その魚が大量の餌を食べている。その上で僕たち人間がいただいている。倫理のなかでもあります。
「命のもとをつつしんでいただきます」
僕たちの口の中には何万という命の犠牲が入り込んでいる。僕たちが今生きているのは犠牲のもとに成り立っている。
これを”ありがたい”と言わずなんというのだろう。

ハイヒールは背を高くみせるための道具ではなく、ウンコを避けるための道具であったからである。

シルクハットは日よけのための帽子ではない、ウンコを避けるための帽子なのだ。

マナーとしてもステッキは地面につきながら持ってはいけないとされている、若者もこのステッキを持ち歩くことになっていることからしても、腰痛対策用ではないことは明らかである。


「花の都パリ」は人糞で汚染されていました。ジェントルマンの代名詞でもあるシルクハット、マント、ステッキはすべて家から放り出される人糞をガードするために使われたそうです。
なんのこっちゃです。人糞を平気で街の中に捨てるから伝染病が流行って大変なことになったようです。
ちなみに、昔はヨーロッパの国にもお風呂の文化があったそうです。しかし、ペストが大流行してしまい銭湯を廃止したそうです。

当時の江戸で、街なかに人糞が落ちていないのは誰かが犠牲になってボランティアで集めていたからではなく、人糞は資源として価値があるために、儲かるから回収されていたという点である。

その一方で日本は素晴らしい国です。人糞は資源として活用できると知っていたのです。畑にまかれていました。江戸は、1750年にはすでに人口が120万人近くいました。当時から世界最大規模の都市だったのです。訪れた外国人が驚いたのです。あまりの綺麗さに。
先ほどの抜粋にあるように、パリは人糞にまみれていました。その処理に困っていました。しかし、日本人は人糞をゴミと捉えず、資源として活用しました。
ジャパン、アズ、ナンバーワン!! そうです。日本こそ最高です。日本に生まれた僕たちはそれだけで大きな幸せを手にしています。


【編集後記】

本日は長男の卒業式です。数ヶ月前に書いてあった卒業祝いの手紙を渡します。

「卒業おめでとう!」



ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。



帯広市内や近郊にお住まいの方で本書の購入を検討した方はぜひ「ザ・本屋さん」での購入をオススメします。
書店での書籍購入は本をもらうだけではなく帯広の書店存続……つまり「帯広市とその近郊、十勝」の文化・教養を高めることにつながります。

「ザ・本屋さん」ではご自宅や勤務先へ本を配達してくれます。
配達地域……帯広市内(大正、川西除く)、札内地区(全域)、音更地区(大通・木野・希望が丘・共栄台・桜が丘・新通・鈴蘭・住吉台・柏寿代・東通宝来・北明台・北陽台・緑が丘・元町・柳町・雄飛が丘・緑陽台)
雑誌、書籍、週刊誌の定期配達は無料で行います。
非定期配達は1000円以上で無料です。
配達区以外の場合は、郵パックで対応してます。

詳細はホームページでご確認くださいませ。

ザ・本屋さんウェブサイト