本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館で見つけました。米山さんの書籍はiPhoneアプリの電子書籍で数冊読んでいました。
【本書紹介のねらい】
高齢者介護の仕事に携わっている人へ。在宅介護をしている家族の人へ。
認知症……アルツハイマー病について考えてみましょう。
【気になった抜粋】
両親のどちらかに原因遺伝子の変異があると、子どもは2分の1の確率で発病します、家族性アルツハイマー病は全体の0.1%程度で、大半は遺伝子的変異を持たない孤発性アルツハイマー病です。
「脳細胞は1日2万~10万個死んでいる」という話は、古い都市伝説のようなもの、なぜなら、大人になっても脳の神経細胞が増えるという衝撃的な事実が確かめられたからです。
筋肉は高齢者でも正しく鍛えると太く強くなりますが、55歳の人からでも神経幹細胞が発見されたのですから、いくつになっても脳だって鍛えられる可能性は十分あります。
認知症とアルツハイマー病に罹る人は教育レベルが高い人ほど低い傾向がありました、アメリカでも教育レベルが高い人ほど、認知症になりにくいという報告があります、教育を通じてネットワークを発達させた脳は、認知予備力が高まるのでしょう。
歩くスピードが速い高齢者ほど、記憶力などを確かめる認知力テストの成績が良かったのです。
認知心理学では「人にとって大事なのは、何が起こったのかではなく、起こったことをどう捉えるかである」という立場をとります。
ストレスを溜めないためには、決断を速く下すことが求められます。
【響いた抜粋と学び】
アルツハイマー病は1906年にドイツで発見されました、それから100年以上たっているのに、アルツハイマー病が発生するメカニズムは完全にわかっていません。
アルツハイマー病の最大のリスクははっきりしています、それは加齢です、長生きすればするほど、アルツハイマー病にかかる確率は高くなるのです。
子育てをしながら高齢者介護の現場に入ると自分の子どもの行動と認知症の診断を受けた方の言動に共通点があります。
”アルツハイマー病”というのはそもそも病気なのだろうか? 僕は高齢者介護の現場で日々疑問を感じています。
なぜなら僕たちが生まれてきたとき、何もわからないときには、居場所がわからないし、ウロウロと歩き回ることがあるし、弄便行為(便を手で触って壁にこすりつけるなど)ももちろんある、異食といって食べもの以外の物を口にする事だってある、そもそも病気ではなくて人間がヒト科のヒトに戻っているだけなんじゃないか? と僕は感じています。
ニート……「運動ではない活動で生じる熱産性」を意味する英文の頭文字を並べたもの、立って歩き回る炊事や洗濯や掃除などの家事、庭いじり、育児などはニートが高く、じっと坐って行う読書やテレビ鑑賞などではニートは低くなります、冷蔵庫に食べ物や飲み物を買い置きする習慣をやめると、それだけでもニートを増やすことにつながります。
なるほど。デジタル隆盛のこの時代にあえてアナログを取り入れましょう。たまにはiPhoneの電源を落としてゆっくりと読書の時間を作ってみよう。ネット環境を遮断してみよう。
早寝早起きを心掛け、決められた生活パターンを守る――、ごくごく平凡なことですが、意外にもその平凡な生活にこそ、アルツハイマー病に負けない強い脳を作る秘密が隠されていたのです。
規則正しい生活をすること、というのは高等技術なのだと僕は思います。不規則な生活をしている方で認知症の深い方を見ることがあります。
施設での生活は今でこそ、利用者それぞれの起きる時間、食事の時間に合わせていこうという風潮になっております。
しかし、考えてみれば今まで自分がやってきた生活を続けたことで(人によっては)認知症が深くなる結果が生まれたとも捉えることができます。
その人のやり方をどこまで尊重するのか? 僕にはまだ答えが出せないのが現状です。
今の僕ならば、友人が夜更かしして朝ギリギリまで寝て朝食抜きで生活しているならば、「その生活は将来の幸せにつながらない」と伝えるだろうと思う。
規則正しい生活を心掛けて続けることは高等技術、ヒト科のヒトと人間を分けることの一つだと感じます。
【編集後記】
ザ・本屋さんWOW店に活動の仲間であるスーパーキッズインスラクターの佐々木さんの本棚コーナーがあります。
そこに僕のブログでの書籍紹介記事をサラッとプラスしています。
仲間が集う本屋さん、大人が楽しむ本屋さんを目指しています。
書店革命は始まっています。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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