絆ストレス 「つながりたい」という病/香山リカ | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館でいつもは立ち寄らない本棚を見ていたら”香山リカ”さんの書籍を発見したので思わず借りました。

香山リカさんの書籍紹介はこちらです。
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生きてるだけでいいんです。/香山リカ
私はのんびり生きてきた。/香山リカ
働く女の胸のウチ/香山リカ

【本書紹介のねらい】
SNSを使って仲間を作ってつながりたいと思っている人、実践している人へ。SNSは万能ではない、一つのツールなので使い方を誤れば人とつながるどころか塞ぎこんでしまう要因になりえます。
あなたにとってSNSは必要ですか?


【気になった抜粋】

モノを提供する側も、消費者の個々の欲求、要求に応えるため、さまざまなこだわりや付加価値をいかに提供できるかという部分で勝負しようとしている。

「戦後も『絆』で乗り越え、復興を遂げたのだから、今回もがんばろう」と熱く語る人を見たこともある、しかし、戦後と現在では何より人々の状況はまったく違う、戦時中の貧しい生活の中で焼け野原になった状況と、豊かな生活からいきなり選択肢を奪われた状況を同一視することはできない。

非常時には、人間はいつもとは違った心理状態になる、今回の大震災はあまりの規模だったので、表面上は復興に向かいつつある半年後、1年後も実際には「非常時」が続いている、と考えるべきだろう。

「孤独死だけは避けたい」と思うあまり、何十年も息苦しい絆に縛られ、自分を抑えて他人に気をつかって暮らすよりは、「いよいよになったらこういうサービスを利用しよう」と元気なうちにある程度、準備さえしておいて、あとはひとりで、ときには友だちにも会いながら、気楽に暮らすというほうがずっと自分らしいかもしれない。

【響いた抜粋と学び】
大震災後は「絆」といえばそれだけで、「すばらしい」「美しい」「かけがえがない」とプラスのイメージしか連想できなくなっているが、実際には多くの人がそれまでは「絆より個人」「つながりより私らしさ」を大切に生きてきたことを、忘れてはならないはずだ。

なるほど。その通りだなと納得です。僕自身も「絆より個人」「つながりより私らしさ」を大切にしています。今でもです。それは絆が不要だとかつながりが不要というわけでなく、両方必要だけれどどちらかというと僕個人のあり方を考えます。

あと、確認したいのが、戦後から経済成長にかけてはほとんどの人が”豊かさ”の定義を同じにしていました。おなかいっぱい食べることができて、車を所有し、自宅を所有する、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、掃除機など。物を持つことが豊かさでした。

その時代が過ぎても幻影が残っています。他の人と同じことが豊かさだと。
あなたにとって豊かさとは何でしょうか? あなたにとって「絆」と「あなたらしさ」のどちらを優先しますか?


「私だけのこだわり」は、「絆」とはなかなか両立しない、「絆」を重んじるためには、ある程度の画一性が必要だからだ、たとえば、学園祭での「絆」を大切にするためには、みんなでおそろいのTシャツやはっぴを作り、それを着なければならない。


確かに! と思いました。みんなで同じ目標に向かって同じ服を着て、意思統一をする中で一人だけ違う格好をしていたら浮きますね。

「絆」と「あなたらしさ」のどっちが社会的に必要かとか大事かではなくて、あなたにとってどちらが大事なのか? 選択が必要なんですね。

あこがれの人とすぐつながれて、絆が結べたような気持ちになれるのはとても楽しい、でもそれってやっぱり幻想、錯覚かも、自分にそう言い聞かせておかないと、いつか思わぬ傷を負うかもしれない、やっぱり「SNSの絆」には要注意、と言いたい私である。


Facebookやツイッターをやっていれば成功する、というものではなくて”あなたにとって”何が必要か? ですね。あなたにはFacebookやツイッターは必要ですか? 僕はやっていますし、楽しんでいます。
大事なのはあなたにとって大事なのは何でしょうか? 友達がやってる? 同僚がやっている? で、あなたはどうしたい?


【編集後記】
3月9日に毎週水曜日行っている読書会「NEXT READING」を道東最大級の「ザ・本屋さん 喜久屋書店」にて開催する予定です。

当日、書店にきていただき、30分以内に感性に任せて書籍を購入していただき、同フロアにあるレストランにて読書会を開催し、終了後ランチ交流会の予定です。


”とかち読書普及委員会”が発足し、とかちの文化・教養のための書店存続を盛り上げます。


帯広市や近郊に住まわれている方で興味のある方はぜひご参加ください。

限定16名の参加となります(残り12名です)。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

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帯広市内や近郊にお住まいの方で本書の購入を検討した方はぜひ「ザ・本屋さん」での購入をオススメします。
書店での書籍購入は本をもらうだけではなく帯広の書店存続……つまり「帯広市とその近郊、十勝」の文化・教養を高めることにつながります。

「ザ・本屋さん」ではご自宅や勤務先へ本を配達してくれます。
配達地域……帯広市内(大正、川西除く)、札内地区(全域)、音更地区(大通・木野・希望が丘・共栄台・桜が丘・新通・鈴蘭・住吉台・柏寿代・東通宝来・北明台・北陽台・緑が丘・元町・柳町・雄飛が丘・緑陽台)
雑誌、書籍、週刊誌の定期配達は無料で行います。
非定期配達は1000円以上で無料です。
配達区以外の場合は、郵パックで対応してます。



詳細はホームページでご確認くださいませ。


ザ・本屋さんウェブサイト