本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
政治家の殺し方 /中田 宏
の中で中田さんは「大いなる自由に対して、しっかりと責任が伴う社会をめざすべき」と説きました。
そういえば福澤諭吉さんがそのようなことをおっしゃっていたのではないか……僕は早速帯広図書館に足を運びました。
【本書紹介のねらい】
明治維新後時代が混沌としていた……不況の現代に通じるあの時代から今の生き方を考えましょう。
【気になった抜粋】
なぜ今川義元は滅びフランスは生き残ったのか?
独立とは、一軒の家に住み、他人に世話にならない、というだけのことではない、これは単なる個人的な義務である、一歩進めて社会的な義務を考えれば、日本人としての名誉を辱めず、国民がともに努力し、日本国を「自由と独立の国」であると諸外国に認めさせてこそ、初めて個人と社会との義務を果たしたといえるのだ。
西洋諸国の経済力に恐れてばかりいてはだめである、なぜ西洋諸国は発展したのか、その文明を学び、内外の状況を比較検討して、さらに学び吸収することが大切なのである。
人望とは、ただ個人の力量だけで得られるものではなく、財産がたくさんあるからといって得られるものでもない、その人の活発なる才能と知恵、そして正直さ、誠実さが、積もり積もって得られるものなのである。
【響いた抜粋と学び】
「天は人の上に人を造らず、天は人の下に人を造らず……」
僕たちはこの言葉を教えてもらい「人間は平等だ」という勘違いを信じ込んでいました。
それではその真相を伝えます。
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人間にはもともと貴賎や貧富の差はない、その差が生じたのは、学問を修め、物事をよく知った人は出世し、金持ちとなる、それに反して学問に励まなかった人は、出世もできず、貧乏となって身分の低い人となるのである。
福澤諭吉さんの言葉は「人は生まれた時点では平等だ」と話しています。格差が生じるのは生まれたあとに学問をするかどうかだと話します。
福澤諭吉さんが言いたいのは「生まれた後の努力によって人は変わるのだ」ということです。
僕自身の話をしましょう。
僕は貴重な20代中盤まで、学問を怠り、会社や上司の不満や愚痴を並べていました。僕のことを評価する人は誰一人いませんでした。
あなたはどうでしょうか? 学問を修めずに、自分は不幸だ、自分は貧しい、と言っていませんか?
国民の一人ひとりが自分の行動を正しく保ち、学問に志し、広く知識を取得し、おのおのの立場に応じた才能と人徳を磨くことである。
鎖国を解き、西洋に開かれたときにはすでに福澤諭吉さんは個人の行動と努力を説いているんですね。それなのに、何も分からず、自分が努力しないで、他人が自分を勝手に幸せにしてくれると幻想を持っていた自分に反省です……。
介護業界で話すと、各サービス事業所や専門職一人一人が自分の行動を正しく保ち、学問に志すことだと感じています。それは福祉のことはもちろん、幅広い視点で知識を吸収することが必要になります。
現在の介護業界は異業種が参入してきて、介護保険サービスにおいてはレッドオーシャン状態です。ここで一歩ぬきんでるにはどうしたらよいのか? ①より専門性を深めること、②ブルーオーシャン(介護保険外での活動)で勝負する、どちらにしましょうか?
※ 僕はちなみに②に力を入れてます。
国民がもし暴政をイヤだというのなら、すみやかに学問を志し、みずからの才能と品格を磨き、政府と同等の資格と能力を保つような実力を身につけなければならない。
人間、独立心をなくして他人に頼る者ばかりが多くなると、国民全体が依頼心の強い者ばかりとなって、個人的な援助をする人はいなくなる。
介護保険改正のたびにグダグダ文句を言う専門家の意見は、個人的にはうんざりしています。法というのは完璧なわけはないですし、介護保険で言えば決められた財源のなかで運営するしかないのです。
バスケットボールでは2000年に20分ハーフ(前後半20分)だった試合を10分4クォーターに変更しました。バスケに限らず、スポーツでもルールは変わっていきます。
それに対して、「なんで20分ハーフじゃないんだ!?」と文句を言っても仕方ありません。
そのルールに順応していくしかないのです。
話を戻して、もし介護保険の法改正が暴政でイヤだというのなら、福澤諭吉さんならば「みずからの才能と品格を磨き、政府と同等の資格と能力を保つような実力を身につけなければならない」と説くのではないでしょうか?
国の政治に頼りきって、自分の思い通りにならなければ誹謗・中傷、愚痴や不満、それでは国全体の力が弱まるばかりです。
政治の力が大きいのは事実。でもそれだけではないはずです。
介護職、一人一人の自己研鑽から現状を少しでも良くすると変えることが必要です。
【編集後記】
長女のお友達が以前告知していた「新出礼羅」の絵を描いてくれました。
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かわいらしい絵です(=⌒▽⌒=) 絵本シリーズになるといいなぁ。
3月31日締め切りのすばる小説新人賞に投稿予定です。
只今原稿仕上げ中です。
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