本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
最初の出会いは千円札は拾うな/安田佳生
を友達に貸して手元にないときにもう一回読みたいなぁと思って本屋さんに行った時です。たまたま本書を発見して購入したのです。
あれから6年が過ぎました。改めて本書を開きました。
【本書が提示すること】
僕たちの人生、僕たちの価値観を作り出す一つの物差し。それが「比較」です。あなたが幸せか不幸か、それは「比較」という物差しがありますよ。
※ 毎週水曜日ポッドキャストで「安田佳生のビジネス相談」 を聞くことができます。
【気になった抜粋】
投資が金品の見返りを求めるものなら、消費は「満足感」や「幸福感」という見返りを求める行為と言える。
意味がないことにこだわっているのが人間の素敵なところだと私は思う。現代社会にはさまざまな情報が氾濫している、見るつもりがなくても、私たちはさまざまな世界を見せられてしまう、だからこそ、私たちには、あえて下を見ることが必要なのだと私は思う。
【響いた抜粋と学び】
人間社会はすべて比較論で成り立っている、よく「人は人、自分は自分」と言われるが、現実的にはそんなふうに達観することは不可能に近い、人間というのは、他人と自分を比べずにはいられない動物だからだ。
適度な不便、適度な不満、適度な不幸があるからこそ、人は喜びや幸せを感じられる、つまり、人生の喜びはそうした「欠けた部分」にあるということだ。
昨日紹介した書籍「上京物語 僕の人生を変えた、父の五つの教え/喜多川泰 」では”幸せの基準は、自分自身で決めるものだ”と抜粋しました。
これはなぜ抜粋されるのか?
それを安田さんは教えてくれます。僕たちは比較社会の中で生きているのです。生まれて物心付いた頃から「比較」することを覚えます。
もし、あなたが無人島でたった一人で生活することになったとしたら。世界にあなた一人しか存在しないとしたら……。あなたは他人と比較することはなくなるでしょう。
※ 代わりに鳥や魚など動物と比較するかもしれませんね。自由に優雅に飛んでいる鳥が羨ましい。鳥になりたいと。
記事を書きながら考えが変わってきました。人は「比較」の呪縛から一生逃れられないからこそ、喜多川泰さんは「自分で決めろ!」と言います。
安田さんは「本質的に人間は人と比較するものだ」と教えてくれます。
安田さんは終始「比較論」を基本として幸不幸を話します。一般的な自己啓発書やビジネス書では喜多川さんの書籍のように、幸せかどうか決めるのは「自分の心だ!」と説くのに対して真っ向勝負なんです。
そして、安田さんの理論はしっくりくるのです。僕たちは小さい頃から「比較論」のもと幸不幸をきめていたわけですから。
僕たちの基本の考えを見直す一冊です。
ドラゴンボールも、最初から七つそろっているのを「はい」と渡されたら、ありがたみも喜びも感じられない、もしかしたら「そんなものいりません」と断ってしまうかもしれない。
ドラゴンボール世代の僕はこの抜粋を読むと著者の安田さんに妙に親近感が沸きます。
安田さんの書籍はプロ野球選手やマンガなど比較的身近なもので例えてくれるので読みやすくて親近感が沸きます。
書き手としても参考になります。
……実際にドラゴンボールを七つそろったものをもらえたら、いただいちゃうだろうなぁ。
周りと比べて、すべてにおいて勝つ必要はない、自分が幸せであるために必要なところで勝てば、人は充分に幸せになれるのだから。
昔であったお客様で足腰が弱って一人では歩けない、トイレにも行けない、そんなおばあちゃんがいました。
そのおばあちゃんは自分のことを不幸だと思いませんでした。自分のことでお世話してくれる家族がいる、介護サービスの人がいる、「ありがたい、ありがたい」と話してくれました。
もう一方で一人で歩いて食事ができて、トイレにいけるおじいちゃんがいました。「年金は少なくなった」と文句を言い、「昔は〇〇だった」と愚痴をこぼす。「いいことなんてない」が口癖。
能力で見るとおじいちゃんの方があります。
しかし、幸不幸の尺度を用いるとおばあちゃんの方が幸せなのです。
「比較論」は僕たちのベースにあるけど、僕たちを幸せにしない。
「比較」を超えて、今あることに感謝できるとき、僕たちは幸せの境地にたどり着けるのではないでしょうか?
【編集後記】
24歳の頃、介護の仕事が嫌になって愛知県に行ったことがあります。そのとき、初めて知ったことがあります。
本州では1月になると春の気候になり、気分も春になってくると。
それでは北海道ではどうか?
北海道、十勝帯広は1月、2月あたりが寒さ本番です。
出勤前の車のガラスです。
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バリバリに凍っています。車が温まらないと前が見えません。
これが北海道の常識なのです。
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