こんにちは。岡本大輔です。
12月8日(土)、帯広の社会福祉士会が主催する「生活保護とソーシャルワーク」というセミナーに参加しました。
スクールソーシャルワーカーや障がい者就労・生活支援の就労支援ワーカー、帯広市保健福祉部保護課自立支援相談員の実践報告を聴きました。
自分の仕事以外での社会福祉士の実践を聴くことができたのは参考になりました。
僕が興味を惹いた話題があります。
一つ目が生活保護世帯の制服問題です。
制服は保護費から費用が支給されません。実費負担です。
制服の料金が高いと言われているそうです。
元々、制服は戦時中、戦後の日本で貧しい家庭が、服を満足に買えない家庭のために安価な服を制服としていたのです。
だから、昔の子供は休みの日も制服を着ていたそうです。
その時代から現代は、制服が高い時代です。
なぜでしょうか?
元々の制服のコンセプトを考えれば、制服はユニクロかしまむらで作った服にすればいいのです。
安価な服にすればいいのです。
にも関わらず、現代は高いのです。
理由は利権です。
二つ目の話題は、保護世帯の進学率についてです。
なぜ、貧困なのか・・・学歴に着目していました。
43%は中卒もしくは高校中退だったそうです。
僕は思いました。それで、何?残り57%は高校卒業?大学卒業?
中卒と高校中退で貧困につながるの?
じゃあ、どうして松下幸之助や本田宗一郎は高校や大学に行かなかったのに、あれだけの偉業を成し遂げたの?
ソフトバンクの孫正義さんは高校中退したのに、なんで生活保護じゃないの?
中卒だとか高校中退はあくまでも条件の一つじゃないの?と僕は感じました。
最後に、生活保護世帯の実世帯数を出します。
【北海道】
1990: 59076世帯
2000: 68471世帯
2010:110312世帯
【全国】
1990: 623755世帯
2000: 751303世帯
2010:1410049世帯
1990年から比べると、20年の間に生活保護世帯は倍以上になっています(北海道はかろうじて倍にはなっていません)。
※リーマンショック、東日本震災などの影響は否めません。
1990~2000までと比べると、明らかに生活保護世帯が急増しています。
その中でも、不法受給が問題視されています。
何かの記事で、不法受給は全体の1%だと話していました。
全国、140万世帯の1%と言ったらどれくらいでしょうか。
1%と聴くと極わずかという印象です。
140万世帯の1%は1万4千世帯です。
不法受給は1%というのは1万4千世帯の不法受給を指すのです。
1%の不法受給と1万4千世帯の不法受給・・・どちらも同じことを意味しているのに、印象はまるで違います。
実人員で言えば
【全国】
1990:1014842
2000:1072241
2010:1952063
と195万人の生活保護のお世話になっている人がいて、1万9千人が不法受給に携わっていると考えられます。
数字を読み変えると、また違った印象ですね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。