ソーシャルエコノミー 和をしかける経済/阿久津聡 | ブログ

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こんにちは。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
本が好き!で当選しました。


【本書のテーマ】
ソーシャルエコノミーのメカニズムを明らかにする。


※ソーシャルメディアによって人の集まり方が変わり、日本でも価値観と消費の在り方が、大きな変革期へと来ている、本書では、経済価値をも変えてしまう、この大きなうねりを「ソーシャルエコノミー」と呼ぶ。


【岡本大輔の視点】
価値観、時代の変容を考えてみる。

【気になった抜粋】
日本人の場合は、まずどこの人間かで「和」の人格が規定される、その人がどんな組織の「和」を担っているかで、向き合い方も大きく影響されてしまう。


秋元康・・・「企画やプランニングで一番重要なのは、真っ先に自分がおもしろがれること」。


ソーシャルメディアとは、「自分発の人間関係の増幅装置」である、求められるのは常に一人称の「個」の気迫。


「喜びを他の誰かとわかりあう! それだけがこの世の中を熱くする」(痛快ウキウキ通り/小沢健二)。


私たちは、祭りが大好きだ、嘘いつわりのない一生懸命さが大好きだ。


恥ずかしがりのはずの日本人が、なぜ「KARAOKE」と作れたのだろうと思う時がある、日本人はカラオケが大好きだ、普段おとなしい人も、カラオケだと生き生きする、「自分から参加したくなる」気持ちが集まれば、日本人はかなりホットになってしまう。


【響いた抜粋と学び】
テレビ自体はそんなに変わっていない、変わってしまったのは、「おもしろいと感じあえる人たち」とのつながりの登場だ。



デフレだとか低価格商品を選ぶという裏には、そんな楽しさや満足感を嗜好する変化も起きていた。



人々の趣味が、単なるモノではないところを通じて仲間と「いいね!」といいあえる「おつきあい環境」だ。



2005年、「これから5年後に、日本で一番人気になるのは、秋葉原に小劇場を構える女の子たちになるよ」と言ったところで信じられただろうか?


「価値観が変わった、時代が変わった」、繰り返される言葉に何も違和感を感じなくなったが、ふと疑問になっていました。


価値観がどう変わったのか、時代がどう変わったのか?

5年前、10年前と変わったのは明らかだけど、実際にどう変わったのか考えたことがなかったのです。


テレビは相変わらず見る人はいるし、楽しんでいる人がいる(僕はまったく見ないけれど)。


テレビが変わったわけではない、音楽も変わっていない、中身は変わっていない。仲間のあり方や人付き合いが変わったのです。



僕が中学生のときは、ダウンタウンの「ごっつええ感じ」を見た次の学校のときはネタの話題で持ちきりになりました。その当時は携帯など持っていないので、友達に会うまでネタをしまっていました。


大学生のときは「ガチンコファイトクラブ」や「あいのり」などの番組を見ながら、友達にメールをしていた記憶があります。


そして、現代。テレビ番組を見ながらツイッターでつぶやく時代なのです。「共感」の時代なのです。


「共感」の時代といっても根本は変わっていません。昔から、僕達は大好きなテレビ番組の話題を友達と一緒に話していました。


それが、リアルなのか、ネットなのかだけです。


「より多く、より身近につながれる」、それがSNSです。


AKB48・・・育てたい、成長させたい、完成させたいと願うからこそ、ゴールを目指してがんばれたり感情移入できる。


AKB48のCD複数枚購入について・・・ここであえて注目したいのは「実際に商品が売れ、経済が動いている」という事実が意味するものだ。



本書ではAKB48自体を最高のゲームと称していました。


考えてみれば、アイドルを育てるゲームは今までもありました。実際に投票して総選挙をするなどの試みはゲームそのものです。


投票権つきのCDがバカ売れしているのもこのゲームに参加したい、育てたい、成長させたい、完成させたい欲求を満たしたいのでしょう。


これをリアルに実現させた秋元康さんに脱帽です。


「がんばれ!」とは「BELIEVE」の意味なのだろう、「あなたが成功することを、あなたが勝つことを、私は信じます!」であって、「ちゃんと全力出せよ!」の意味ではない。


東日本震災の後に、東北に向けて「がんばれ!」を発信しようとしたら、東北出身の課長から「東北の人は『がんばれ!』と言われたら『もうがんばっている。これ以上がんばれというのか』と怒られる。」といわれました。


なるほど!と思いながらも、僕は腑に落ちませんでした。


その意味がこの抜粋で分かったのです。


僕らの「がんばれ!」は「全力を出せ!」ではないのです。


「あなたを信じている」、このメッセージを凝縮させているのです。


それが「がんばれ!」です。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

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