こんにちは。岡本大輔です。
高齢者介護の現場では「帰宅願望」という言葉があります。
それは何か?
例えば、デイサービス利用中、帰宅時間前に「帰りたい」と話したり、玄関に向かう、また施設職員に確認等せずに施設の玄関から外に出てしまうこと・・・それらを福祉の専門家は「帰宅願望」と言い、それらを「問題行動」と呼ぶことがあります。
福祉の専門家の視点ではサービス提供時間中に、体調不良などの正当な理由がない限り、建物の外に出ることは禁止されます。
そのルールからすると、お客様の言動は専門職にとって”迷惑な”こととなります。
専門職は、いかにして「外に出る」行動を制限するかを考えます。
しかし、この対応には問題があります。
なぜなら、お客様が”なぜ?”そのような行動をするのかがわからないのですう。
それではどうしたらよいのでしょうか?
僕からあなたに質問をします。
”なぜ?”お客様は帰ろうとするのですか?
デイサービスから帰るとはどのようなことか?
・・・お客様はあなたのデイサービスに居て、楽しくないのかもしれませんね。
・・・今時期ですと、あなたのデイサービスにいるとストーブがガンガン燃えていて暑くてかなわないのかもしれませんね。
・・・お客様は何時にどこに帰るのか、今なぜここにいるのかが分からなくて不安かもしれませんね。
デイサービスから家に帰りたいとは「帰宅願望」で「問題行動」ではなくて、お客様自身が何らかの理由を持ち、自ら不快な状況を取り除こうと考えて行動していることなのです。
あなたは援助者として、そのようなお客様にどのように接しますか?
ここまでお読みいただきありがとうございます。