”言わずがもな”という名の「幻想」 | ブログ

ブログ

保存用

こんにちは。岡本大輔です。



あなたの職場やあなたの家庭で一つは、”暗黙の了解”はありませんか?

(大きな組織になると”マニュアル”という行動規範・規律がある場合もありますが)


僕が体験した”暗黙の了解”は「定時になったら30分以内にタイムカードを切る」というものでした爆



そんな”暗黙の了解”について、あなたはどのように理解していたでしょうか?


・黙っていても察することができる、気付くことが出来る

・何も言わなくてもわかる


という理解でしたか?



なんとなく当たっている気がしますね。


それでは、質問を変えます。

人間って黙っていて気づけるのですか?察することが普通ですか?


我が家で言うと、「ご飯ができるよーー!!」と小学校5年生のお姉ちゃんと6年生のお兄ちゃんが居間に集まります。


両親が茶碗にご飯や味噌汁、お皿におかずを盛り付けます。


それを黙ってみていることがあります。


この二人はバカでしょうか?



いいえ、違います!(彼らの名誉のためにも。)



ヒト科のヒトは間違いなく気づけないし、察することが出来ません。


毎度のことですが、赤ちゃんを例にすると、赤ちゃんは察しません。


今日のお母さんは眠そうだ、おっぱい飲みたいけど、寝かしておこう・・・こうは思わないですよね?


ヒト科のヒトは察しません。気づけません。


”自分の要求を訴えるだけ”です。


そこから成長させてもらうのです。


※あくまでヒト科のヒトは受動的です。


成長させてもらうことで能動的に学ぶ技術を得るのです。



先ほどの例に戻ると、茶碗を見て、ご飯が入っていなかったら、「ご飯入れていいの?」と子供たちから親に聞いてご飯を入れる・・・親としてはこの行動を期待します。


しかし、その期待は裏切られます。


なぜなら、彼らには何も入っていない茶碗を見て、「この茶碗にご飯を入れることでご飯の準備が出来る」という知識がないのです。


”気づく”という技術が足りないのです。



こんなのは”暗黙の了解”でしょ、”言わずがもな”だろ!って怒ることは可能です。


それで、彼らに伝わるでしょうか?



残念ながら伝わりません。


彼らには”気づく”能力、”察する力”が足りないだけなのです(もちろん、あります。)。


”言わずがもな”になるにはまず、言って言って聞かせることから始まります。


昔の人は言葉に出して伝えたり、行動で示したのです、相手に言うことで覚えてもらったのです。


”言わずがもな”は黙っていて気付くことではありません。


大前提に、”言わずがもな”になる前に、言って聞かせてやってみせて、気づく力、察する力を向上させる必要があるのです。



ここまでお読みいただきありがとうございます。