必ず誰かが見ている。 | ブログ

ブログ

保存用

こんにちは。岡本大輔です。


とある曜日に来ている男性のお客様の一人はアルツハイマー認知症が深くなり、性的な話題をしたり、同じ話を何度も繰り返したり、5分前に話したことを忘れてしまったりなど典型的な認知症の症状があります。


そのお客様との接し方を見ると、職員の人となりが自ずと分かってしまうのです。


認知症の深い方・・・何度も同じ話題を繰り返すお客様との対応の仕方はデイサービスにおいてとても大切なことだと僕は思っています。


”お客様との対応を他のお客様が見ています。”


何度も同じことを言われて、気分が良くない、イライラしてくるのは人間としてわかります。

しかし、専門職としてはわからないことですし、何度も同じことを言われた時に考える必要があるのです。


なぜ、目の前にいるお客様は何度も「どこに帰るんだ?」、「何時に帰るんだ?」と繰り返すのか。



僕達がお客様の立場を考えてみるとどうだろうか。


見ず知らずの土地に来て、家に帰るためにJRの駅に行く。


そこで居眠りをして、ふと気づいたら夕方。


あなたは帰り方がわかりません。


周りを見ても知っている人がいません。


この状況であなたは冷静に物事を対処できるでしょうか?


何時に帰れるのか?どこに帰れるのか?不安になるのではないでしょうか?



介護者の立場としての視点とは、お客様の状態や状況を把握して、今どんなことを思うのかを考えることだと思うのです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。