こんにちは。岡本大輔です。
先日、訪問したお客様と家族の会話を見聞きして感じたこと。
会話とは”ただ喋るだけでは成立しない”ということ。
僕は昔、上司から「黙っていないでお客様とコミュニケーションをとってください。」と言われ、
自分の倍以上の年齢の人とどんなことを喋っていいのかわからず、思いついたことや自分の知っていることを一方的に喋って、上司から「誰があんたのくだらない話を聞かせろって言ったの」と叱られたことがあります。
僕にとって、その当時コミュニケーション、会話とは”喋ること”だったのです。
多くの人は思いついたこと、感じたこと、喋りたいことを喋ることができます。
会話において、喋ることは必要です。
中には自分の気持ちをうまく伝えられない人もいるからです。
しかし、喋るだけではコミュニケーション、会話は成立しません。
喋るとは、キャッチボールで言えばボールを投げることだからです。
ボールを投げたら、受け取ってくれる人が必要です。つまり、話を聴いてくれる人が必要です。
ということは、ボールを投げる時も剛速球を投げたり、すごい変化球を投げたりなど、相手が取れないようなボールを投げていてはキャッチボールはできません。
そして、受け取った人がボールを返さなかったらキャッチボールは終わってしまいます。
コミュニケーション、会話は受け取ったら、返すのです。
先ほどの僕の例で言えば、僕が一方的にボールを投げ込んでいるので、お客様たちはなんとか取ろうと必死になっています。
そして、なんとか取って返しても、僕は受け取らずに新しい球を投げ込んでいます。
コミュニケーション、会話は成立しません。
どうすればよかったのか。
僕が相手が取れるボールを投げる・・・相手がわかる話題や相手の話を聴く(質問する)こと。
そして、相手が投げたボールを僕がキャッチする。そして、また相手に返す。これを繰り返すだけなのです。
文章に起こせば簡単なことですが、これができていなかったのです。
コミュニケーション不足の家族の中には、観察していると、お客様が発した言葉に対して、「くだらない」とか「そういうことは言わなくていいの」など、ご家族様が遮断してしまうことがあります(その逆もあります)。
喋りたいことだけ喋って、受け取らなければキャッチボールはできない、コミュニケーション、会話は成立しない。
お客様とご家族様が僕に教えてくれたことです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。