岡本大輔です。
本日の紹介は
こちらです。
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【出会い】
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見事当選しました。
ありがとうございます。
【本書のテーマ】
がんとの闘病生活で
患者・家族が
感じること、教えてくれること。
【岡本大輔の視点】
がんを宣告されたとき、
僕たちには何ができるのか?
【抜粋】
がん告知について、
病気を受け入れる
本人の性格を考えて
告知すべきか家族全員で
慎重に考える必要がある。
がん治療の選択は情報が命です、
主治医と治療に対する疑問や
病状に関する変化や不安など、
どんな些細なことでも
積極的に情報交換をし、
二人三脚で歩んでいくことが大切です。
がんと言う病気に対して
常に無力感を抱いていたからか、
父と一緒に何かを楽しむことができる、
父のために何か行動できることが
あると思うととても嬉しい気分になりました。
通院の間の待ち時間も
父との大切な時間だと
感じいろいろな話をしました。
父は病気と闘う努力をしながらも
つらい現実を誰よりもしっかり受け止め、
今自分がすべきことを
一人できちんと考えていくべきだと
強く思っていたのだと感じました、
もしもの時のために
自分がすべきこととは何か。
最初から
セカンドオピニオンを受けるなどして、
より多くの知識を得て納得してから
治療を受けることが大切と思います。
最善の選択をしたと
本人と家族が
ひとつひとつ納得して選択していくことは
がんと言う病気と向き合う中で
患者本人と家族の心のもっていきどころをも
左右するもっとも大切なことなのです。
何もしないという選択ー
それは何もすることが
できないという事実ー
絶望で身を切られる思いでした。
大きな精神的負担とダメージを
抱えている家族や本人に対しての
心のケアこそががん治療においては
大切なのではと強く思い
それが結果的にないがしろに
されがちな医療の現場に
やり場のない残念な気持ちを
感じざるを得ません。
父に笑顔で接すること、
楽しく話をすること、
なるべく多く一緒にいること、
それ以外にはなすすべがなく
もって行き場のない
やり切れない気持ちを
常に抱えていました。
父は酸素ボンベを
引っ張って外に出るということ、
何より自分がそんな状態に
なってしまったことに
とてもショックを受けていたようでした。
父は自分自身が
「自分のことが何一つ
自分の力でできなくなった」と言う
一番なりたくなかった姿に
なってしまったことの無念さと
それでも戦い続ける意志の間で
一人闘っていました。
死んだ後の話をすることを
生きているうちにしてほしくない、
でも父は最後の最後まで
家族を大変な目に合わせないように、
守ってくれようとして
その気持ちを知って涙があふれました。
【学び】
今回の書籍を読む中で
僕は、
”がん患者と主治医”の
部分を
”介護される高齢者と
介護支援専門員”
と翻訳して
考えながら読み解いていました。
例えば・・・
がん治療の選択は情報が命です、
主治医と治療に対する疑問や
病状に関する変化や不安など、
どんな些細なことでも
積極的に情報交換をし、
二人三脚で
歩んでいくことが大切です。
この部分では
僕たち介護支援専門員は
お客様やご家族様に
これからの介護について
必要な情報を
提供できているだろうか?
どんな些細なことも
積極的に情報交換できる
介護支援専門員に
なっているだろうか?
僕は正直不安になってしまった。
お客様やご家族様の疑問を
僕は応えられるだろうか?
介護支援専門員、福祉職には
人間力が必要と言われている。
それは当然であり、
同時に必要なのは
介護についての
専門知識・技術だと
僕は感じています。
介護のプロならば
お客様やご家族様の
介護についての疑問や不安を
どれだけ的確に支援できるかが
これから必要とされると
僕は読み解いていました。
父は酸素ボンベを
引っ張って外に出るということ、
何より自分がそんな状態に
なってしまったことに
とてもショックを
受けていたようでした。
この一節を読んで
真っ先に思い出したのは
以前いらっしゃった
お客様のことです。
在宅酸素になったことを
とても嫌がっており、
入浴のときに
医師の許可がないのに
酸素を止めて入浴しようと
していました。
それを指摘すると
「俺はこんなのを
つけたくないんだ!」
と怒り出して、
「2度とここには来ない!」
とやり場のない怒りを
露にしていました。
(結局はその後も
利用していましたが・・・)
高齢になり、
病気や身体状況のこと、
喫煙習慣などにより
在宅酸素をつけないと
健康管理が難しい。
そんな状態を見て
介護者である僕は
今までの生活習慣や
年齢で考えても
「仕方ない」と
感じてしまいます。
しかし、それは
あくまで他人事だったと
反省しています。
当事者であるお客様にとって
すごく辛い現実だったのだと
一節を読んで
感じ取ったのと共に
反省でした。
本書を読み解く中で
お客様やご家族様にとって
納得ができる決断をするには
生きた情報が必要だということ。
できなくなっていく自分自身を
受け止める辛さと
それを見ている家族の葛藤を
当事者だった著者から
生の声をいただけたことは
介護支援云々ではなく、
人として生きることの大切さに
通じていると感じました。
最期の場面、
家族の父への呼びかけに
僕は感極まって涙が溢れました。
本当に大切な父であり、
家族のために尽くした
素晴らしい父だったのだと
流れた涙とともに
僕は感じ取ったのです。
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