おはようございます。
岡本大輔です。
本日の紹介は
こちらです。
↓↓↓
【出会い】
7月2日、ツタヤ札内店で
購入した1冊です。
小学生のときから心理学が
好きな僕にはうってつけの
一冊です。
【本書のテーマ】
マインド・リーダーが教える
目の前の人の心を読み解く
観察の仕方。
【岡本大輔の視点】
介護現場で心理学を
上手に使う方法。
【抜粋】
外見にはその人について
何かを知る手がかりが
あるということだ、
同様に私たちは
皆相手の外見に影響される、
だからこそ外見の細部に
注意を払うべき。
フェアでありたいと思うなら、
議論をする時は
相手が時々目を
そらすことができるように
したほうが良い、
そのことで相手は情報の流れを
一旦止めることができる。
会話をしている相手が
急にかしげていた首を
まっすぐに戻したら、
それは相手が何かに
納得していないか
困惑している表れ。
誰かが何かをしっかりと
つかんでたり、講演の最中に
演壇の縁をぎゅっと
つかんでいたら不安や自信のなさ、
あるいは支えを得たいことの
サインであることが多い。
両手をポケットに
突っ込んでいるとき、
両手を使うことができない、
その時点では
何かに協力したくないか
隠したいという明白なサイン。
直感力を磨いて
完璧を目指すには
絶えず練習しなければいけない、
どこにいても機会あるごとに
人間観察をしてほしい、
このことに情熱を傾けてほしい。
気分が滅入っていて
元気になりたい時は
身体の力をできるだけ
緩めてほしい、
簡単だが効果的な対処法だ、
背筋を伸ばし自分に
微笑みかけてリラックスしてほしい。
「これは誰にも言わないで」と言うと
人は耳を傾ける。
二つの指示を組み合わせると
相手は言うことを聞く。
私たちは自分の名前を聞くのが
とても好きだ、
その事実を活用してほしい、
あなたが何か提案するときには
相手の名前を呼び掛けた方が
相手を心開くのだ。
成功している人たちが
まったく使わない言葉・・・
・本来は、
・たぶん、
・でも、
・本当のことを言うと、
・誰か、
・いつも、また。
何かしようと思っている事が
あったら72時間以内に
取り掛かるべし。
多くの人が答えは
一つしかないと思い込み、
何か一つの方法で
うまく行かなかったら
諦めてしまう、
そうではなくて、
うまくいくまで少しやり方を
変えてみればいい。
【学び】
私たちは自分の名前を聞くのが
とても好きだ、
その事実を活用してほしい、
あなたが何か提案するときには
相手の名前を呼び掛けた方が
相手を心開くのだ。
D・カーネギーの
「人を動かす」でも紹介されていた
”名前を覚える”
人間関係を良好にするのに
必要な絶対条件が
相手の名前を覚えて、
相手の名前を呼ぶことです。
それは
ビジネスだけでなく、
福祉の世界でも同じです。
認知症の診断を受け、
話しかけても返事が
あまりないお客様でも
「〇〇さん!」
と名前を呼ぶと
あなたの方を見ますよね?
認知症が深まって
判断能力が低下してきても
自分の名前は
刻み込まれているんです。
「これは誰にも言わないで」
と言うと人は耳を傾ける。
まったく同じ言葉では
ありませんが、
10名くらいお客様がいて
それぞれが喋っていて
にぎわっている
デイサービスフロア内で
僕はあるお客様に
「〇〇さんのことを聴いても
いいですか?」
とコソッと話した途端、
それまで賑わっていた
デイサービス内が一瞬で
静まり返った記憶があります。
僕がその言葉を出す瞬間まで
周りの方は
誰一人として僕の言動を
見ていなかったのに、
そして、10名の中には
認知症の診断を
受けているにも
関わらずにです。
お客様に大切なことを
話すとき、
ケアプランの説明や
書類の説明があるときに
「内緒の話があります」
と伝えれば、
そのお客様はきっと
あなたの話に興味が湧くでしょう。
お遊びでこの手法を
使ってもらっては困りますが、
認知症等で話を聴くのが
困難だとか、
元々、おしゃべりで
人の話に耳を傾けることが
少ない方には
この切り出し方は
効果的です。
聴く人は
あなたの話を聴きながら
”どんなことを話すのだろう?”
と興味津々になるはずです。
もう一つ、
介護現場で使える心理学を
紹介します。
↓↓↓
二つの指示を組み合わせると
相手は言うことを聞く。
誤解を恐れず言えば、
算数のできない人間は
良質な介護はできない。
僕はそう考えています。
算数というのは・・・
行動を分解する能力
という意味で僕は
考えています。
おそらく、
この記事を読む多くの方は
立ち上がることに
何か意識することは
ないでしょう。
何の動作もなく
立ち上がることができるでしょう。
しかし、
右半身麻痺
筋力低下、
認知面の低下等
僕たちのお客様は
椅子から立ち上がることですら
困難なことと感じている
方もいらっしゃるのが事実です。
僕たちのデイサービスでは
昼食後に口腔ケアをすすめています。
つまりは歯磨きです。
ほとんどの方は
自主的に行くか、
声をかけると
洗面台に行きますが、
僕たちのお客様で
「歯磨きしましょう」と
声をかけると
「お茶を飲んだから大丈夫」
と話す方がいます。
僕たちが口腔ケアをすすめるのは
食後に口の中に
食べかす(残渣物)があり、
それが原因でむせこみや
肺炎になる危険があるためです。
しかし、その方は
その説明をしても
「大丈夫」と話します。
記事を読む人によっては
「歯磨きしたくない」と
言っているんだから
それも権利でしょ
と思われるかもしれません。
しかし、
僕には
誤嚥性肺炎になって
苦しむ権利なんて
存在しないと考えます。
さて、
この方と洗面台まで行き
歯磨きするには
どうしたらよいでしょうか?
僕は本書を早速活用しました。
「〇〇さん、僕の方を見てください、」
その方が僕に視線を合わせた瞬間に
「〇〇さん、足をそろえてください。」
と伝えました。
※ 認知症の状態によっては
2つ同時の行動が難しい場合が
あります。
大丈夫なときは
「僕に目線を合わせて、
足をそろえてください。」
と声掛けするといいでしょう。
いつもは絶対に
座った場所から動こうとしない
〇〇さん。
しかし、
行動の分解と〇〇さんのできる
行動を提案することで
〇〇さんは僕の声掛けどおりに
行動します。
そして、僕は言いました、
「〇〇さん、それでは立ちます。」
僕は〇〇さんの左手側につき
立ち上がり介助をします。
「〇〇さん、こちらです。」
そこまで言われて
〇〇さんは言います。
「あんたどこに行くの?」
と。
「〇〇さん、歯磨きしましょう。」
こうして、
僕は〇〇さんとともに洗面台に行き
義歯を外して
〇〇さんは口の中を
綺麗にすることができました。
バカな福祉職は
断られることが分かっているのに
一応声掛けはしましたが・・・
と言い訳を作って
同じ声掛けをして断られる。
そして、
お客様の生活の質向上を
実現できない。
この記事を読んだ
あなたはコツをつかめましたよね?
優秀な福祉職は
断られることが分かっているから
声掛けを工夫する。
そのお客様にとって
今何が必要なのか判断して、
生活の質向上を実現できる。
声掛けの工夫についても
福祉職の分解力あってのことです。
本書では
ここでは紹介しきれないけれど、
今すぐ福祉の現場で活用できる
心理学が満載です。
あなたの仕事に
役立つでしょう。
ここまでお読みいただき
ありがとうございます。
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