こんにちは。
岡本大輔です。
先日、お客様との話で
こんなことがありました。
福祉の仕事は
これから必要なんだから
国がしっかり整備してかなきゃいけない。
国が福祉職に
まともな給料上げられるように
配慮しなきゃいけない。
と。
そもそも、「国が国が」と言いますが
国にどのくらいの力があるんでしょうか?
プロ野球選手で例を出します。
与えられた練習しかせずに
自分は活躍の機会をもらえない
給料は少ない。
俺は練習の時間頑張っているのに!
という
打率にしたら2割5分程度の
プロ野球選手のことを
あなたはどう思いますか?
この選手に
あなたのお金を寄付して
僕が(私が)あなたを成長させて上げます!
と言えるでしょうか?
行動できるでしょうか?
99,99%の人は
NO
でしょう。
でも、福祉業界で
これがまかり通っている
現実を、現場の福祉職は
分かっていますか?
何の話かというと
介護職員処遇改善交付金
今は
介護職員処遇改善加算
です。
今まで、
給料少ない
仕事がキツイ
汚い
と言われ
でも、
介護の仕事は必要だからと
給料が少しでも上がるように
要件を満たせば
交付金をいただけるようになりました。
凄い話ですよね。
例えば
昨日まで何の努力もしなくても
仕事の時間に最低限のことしか
しなかったとしても
微々たるものだとしても
給料が上がるんですよ。
先ほどの例で言うと
あのプロ野球選手の給料が
何の努力なしにあがってしまうわけです。
そこで考えて欲しいのが
誰がそのお金をだしているのか?
ということです。
国のお金を
あなたはどのように理解していますか?
国のお金というのは
僕たち国民のお金ですよ。
僕たちから集めたお金で
介護保険やら雇用保険やら
年金やら何やらが運営されるわけです。
今回の話で言うと
僕はまだ30歳なので
介護保険料を払っていません。
介護職員処遇改善交付金のお金のでどころが
介護保険料+公費
なのであれば、介護保険料を払っていなくても
公費の部分で僕は道民税・町民税・所得税を
払っているのでそこからも
少しは出ているのかな?
と思います。
ということは
自分のお金が
何の努力もしていない
向上心のない人間のために
使われているのかもしれない
そう考えたら
イヤになりませんか?
正直に言います。
僕は嫌ですよ。
介護の仕事をしていて
給料が少ないと嘆く前に
自分たちの仕事がどれくらいの
利益をあげているのか?
利益から考えて
自分たちの給料はどれくらいになるのか?
そういうことを考えてみては
いかがでしょうか?
僕たちのデイサービスで言えば
小規模事業所で
(7-9設定)
お客様が
平均要介護2だとして
スタッフは
看護師、介護職、相談員の3名で運営して
週5日の営業だとして
300名定員で90%の稼働率
270名。
介護2・・・951円+入浴50円、訓練50円
平均なので1000円としましょう。
食費600円で計算すると
2700,000円+162,000円
2862,000円となります。
サービス業ですので
在庫などありません。
人件費率65%で計算しましょうか。
1860,300円が人件費にまわったとして
3人で振り分けると月60万円の高収入
となります。
人件費が50%だとしても月45万弱もらえる
計算です。
しかし、現実は
こういかないですよね?
一日13名弱を
3人のスタッフで運営するのは
かなり無理があります。
この状況で
この給料なんです。
あとはこれ以下の給料に
なるんです。
じゃあ、どうしたらいいのか?
コンサルティングや出版など
別の分野での活躍ですよ。
現場での仕事は
ある一定の収入以上
見込めませんから。
ここに気付いた人だけが
次のステップに進んで
楽しく働くことができるんです。
結論です。
福祉の仕事で
楽しく、活き活きと働きたいのなら
なんとかするのは
”あなた”です。
国じゃありません。
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