待ってくれ、洋子/長門裕之 | ブログ

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おはようございます。

岡本大輔です。




年間10万ページ達成には

目安として500冊読破が

必要です。



1週間以内に

そのうちの20%・・・

100冊読破が達成されそうです。



現在94冊読破です。






さて、

福祉の専門職とは・・・?



僕の心の中で考えさせられた

一冊を紹介します。



僕はテレビを見ないので

女優南田洋子と俳優長門裕之の

介護生活をドキュメンタリーでは

ほとんど見ていません。


本書を読んで、

長門さんの想いと

介護への考え方を教えてもらいました。




抜粋です

↓↓↓

長門裕之と南田洋子の歴史・・・

浮気相手のことや

遊び相手のことなどあっても

受け入れる姿勢。

表面的なベタベタした愛ではなく

深い深いところで感じ取れる愛。

自分がどうなろうと妻のために

人生をささげてもいいじゃないか。

介護のプロに自分と妻の関係に

土足で踏み込んで欲しくない。

妻のことは全部自分がやっていると

胸をはって言いたい。




デイサービスの生活相談員を3年

介護支援専門員との兼務で1年


100人以上のお客様、その家族と

関わってきました。



その中には

主人の介護は私の仕事


という人や


妻の介護は自分の仕事


と燃え尽きそうになる家族が

何人もいました。



そんななかで、共倒れを防ぐために

半ば説得して介護サービス利用し

介護者の介護負担軽減を図ったわけですが



長門さんの想いを聴くにあたって・・・


そんな僕たちのサービスは

実は余計なお世話だったのかと

考えさせられました。



介護保険の介護サービスは

本人主体になる・・・

つまり今回の場合は南田洋子さんへの

サービスが主体になります。


でも、これを介護保険法以外でいいと

思うんですが、長門さんが介護をするとして


長門さんが南田さんに行う介護は長門さんに

任せて、


例えばトイレ掃除、風呂掃除、部屋掃除

日用品の買い物など


家政婦さん、お手伝いさん(?)の役割が


このケースでは適切だったのかな?

と思います。


介護の専門職である僕たち目線で

「介護保険を使う」という選択は

単なる思い上がりなんだと

痛感しました。


世の中にはもっと違うサービスだってあるんだ


と長門さんに渇を入れられました。



人間の発見と形成/リッチモンド


にもありましたが、


病気になるまでの

その人の人生や

取り巻く環境・・・すべてをひっくるめて


今のお客様がいるんです。



長門さんにしてみれば

若かりし頃の自分をすべて

受け入れてくれた南田さんの介護を


”介護のプロ”と称する他人に

任せるのは


「あり得ないこと」


だったと感じます。



僕は今まで、何人もの

お客様・ご家族様のところに

土足で踏み込んでいったのではないか


反省でした。





人間は尊厳を持ち続けるもの・・・

身体は動かなくても下の世話を

人様にまかせても、

幼児化しているわけではない。




高齢になると

耳が聞こえづらくなる人が多く、

援助者側もゆっくり話しかけますが・・・


それは幼児に対して

行うものとは違う!


と言うのが介護の素人長門さん。


高齢でも

自分で何もできなくても


尊厳は持ち続ける。


介護のプロならば

必ず学んでいることだけれど


実践できているか?


と聴かれれば


100%はできていない


と答えるのではないでしょうか?



僕もそうです。


今から改めます。



お客様の尊厳を大切にする

ということは


その行動として

敬語、尊敬語を使うなど

言葉遣いを気をつけること


だと。





理解できないことは

相手の頭の中で

「理解しなくていい」と

判断されているかもしれない。




なるほど!と思ったのが

この抜粋です。


もう、よくわからんからいいわ!


って相手は思っているかもしれない。


その考えも必要だと感じました。





総括して・・・


長門さんの本を読み、


介護支援専門員

社会福祉士

介護福祉士



福祉の専門職とは・・・


いったい誰のためにあるものなのか?


そもそも誰が作ったのか?


対象となる

お客様から


専門職がどうのとか

介護技術なんかより、


洋子の言葉のエキスパートになりたいんだ。

洋子が言っている言葉を知りたいんだ。


洋子の想いを実現したいんだ!


本書から伝わる想いが

鮮烈でした。




「専門職としての援助」


というのは

僕たちが勝手に、理想を作り上げているだけの

思い上がりだったのではないか?


とさえ感じます。





長門 裕之
主婦と生活社
発売日:2009-04


チェック項目28箇所。ドキュメンタリー放送で寄せられた批判は1通のみ。介護の現実を話すのは・・・勇気ある告白、人にはなかなか話せない。04年、台詞が覚えられない・・・予兆。03年化粧が面倒だから・・・見逃してはいけない予兆だった?女優を辞める決心。介護をしながら仕事にも打ち込む・・・相手の気遣いも余計に感じることもある「お疲れなのに」。物忘れを自覚しており、人前に出るのが怖いと話していた。もともと、共演者はいても親しい友人は少なかった。伝達ができないことほど辛いことはない。伝達能力がなくなると無力。どうやったら笑ってくれるのか?「病院に入れる」はタブー。長門裕之と南田洋子の歴史・・・浮気相手のことや遊び相手のことなどあっても受け入れる姿勢。長門裕之が売れるきっかけ・・・自分の道を磨くこと。女優をしながら義父の介護を懸命にこなす。俳優はみすぼらしくてはダメ。理解できないことは相手の頭の中で「理解しなくていい」と判断されているかもしれない。人間は尊厳を持ち続けるもの・・・身体は動かなくても下の世話を人様にまかせても、幼児化しているわけではない。認知症患者は赤が嫌い?介護技術や知識よりも妻の国の言葉のエキスパートになりたい。自分がどうなろうと妻のために人生をささげてもいいじゃないか。介護のプロに自分と妻の関係に土足で踏み込んで欲しくない。妻のことは全部自分がやっていると胸をはって言いたい。現代のようにお腹を大きくして女優が仕事をできた時代ではない。表面的なベタベタした愛ではなく深い深いところで感じ取れる愛。治ることより「どう生きるか?」