人間の発見と形成/リッチモンド | ブログ

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みなさん、おはようございます。



先日、僕のブログの

サブタイトルを変更しました。


~早起き・読書を通じて福祉を問う~



このサブタイトルにしたのには

訳があるんです。


実は

僕が居宅介護支援について

問いたかった方がいたんです。



それが

「ケースワークの母」

メアリー・リッチモンド

です。



大学2年生のときの

実習終了後、

その施設の担当の方から

「本を読め!」といわれていました。


特に


「リッチモンド」


を読め!


と言われていました。

大学の図書館で借りたものの

結局その当時は

読めなかったのです。)



そして、

働き始めて

昨年から読書を再開して


ふと思い出しのです。



まだ、「リッチモンド」を

読んでいないと。




昨年度

ケアマネの資格も取得し、

そして、今ケアマネ一年生として

働く自分に

居宅介護支援

よりよい介護

福祉とは?




リッチモンドを読んで

問わせてもらいました。




まず、

本書の内容は難しく

完全な理解はできていない

ことを前提にします。


パースナリティー・・・

人間における生来的・

個人的なものだけでなく

社会遺産や環境も含まれる。

洞察・・・個人性の理解、環境の理解。




ここは深く共感でした。

居宅介護支援をしていて

ケアマネとして

生活相談員として


お客様・・・高齢者だけでなく

その家族とお会いすることが

多く、僕は日々感じさせられている

部分です。


その人の性格や身体面のこと

病気のことなどだけでなく

どのような家庭環境にいるのか?

今までどのような人生を歩んでいたのか?


このあたりは非常に大切なこと

だと感じています。


先日、デイサービスで

あったことです。


4人座れるテーブルに

4名の女性が座りました。


病気だけで言うと

みな、認知症状があり、

短期記憶等に障がいがあります。



そのうち3名は家庭のことで

話しています。


なんだかんだ

旦那さんが亡くなったとか

故郷から離れたとか

ありつつもそれでも

幸せと話す人や

旦那さんも元気で

幸せと話す人。


そんな中一人

会話に入れなくて

手をこまねいている人が

いました。


家庭は休まるところではなく

家族関係が悪い。


そんな彼女は

話を聞いていて

辛かったんでしょう。



人間を見るときには

その人自身を見るのは

もちろん。


心身の状況を見るのは

当然。


その環境・・・本人を取り巻く環境

今までの人生をどれだけ

見ることができるか?

把握できるかが

これからの居宅介護支援を

よりよくできるのだと

僕は感じました。

(当たり前のことか?)




真のケースワーカーは

人間にとってもっとも

価値あるものを充分に考える。



この部分を読んで

考えさせられました。


人間にとってもっとも

価値あるものとは?


僕にとって大切なものとは・・・

価値あるものとは何だろう?



お客様にとって

もっとも価値あるものを

考える。


そして、僕たちは

居宅介護支援に

うつしていくのだろう。


実行するには

まず自分にとって

何が価値あるものなのか?


これがわからないことには

先には進まない。



「人間にとって」

というところは

万人に共通するのだろうか?


人によっては

「お金」だったり

「地位」や「名誉」

だったりするのだろうか?

(もっと深いことなのか?)


「幸せ」とは何か?


お釈迦様の言うように

「今あるものに感謝すること」

なのか?



僕がこれから

ケアマネとして

生活相談員として

福祉に携わる中での

課題となりました。




ケースワークに対する

最高の評価は

パースナリティの成長。



福祉業界は

給料が安い

待遇が悪い


こう叫ばれていますが、


僕たち福祉職の

最高の評価は

「お客様の幸せ」

なんだと確信できる

部分じゃないかと

感じています。

(捉え方が間違っていたら

教えてください。)



最近、給料のことも

考えていますが、


保険事業として

やっている以上


僕たちの給料が上がる

ということは


お客様の負担が増える


というだけなんじゃないか?


って僕は思っています。


お客様の負担が増えるだけだと

結局、僕らの給料が上がっても

お客様と僕たち福祉職の

WIN-WINにはつながらない。


確かにこのまま

僕らの給料が少ない

と感じる状態もまずいけれど

お客様の負担が増えるだけ

増えて、見返りがないのなら

本末転倒です。




給料も大事

でも・・・日本で言えば


故松下幸之助



稲盛和夫さんが

言うように


「お金のためだけに働くなんて

餌を求めて芸をする

犬と同じ。」


パースナリティの成長

お客様の喜び

ご本人様の力(心身・環境等含め)

その家族の力の向上


など僕たちは

お客様の力を引き出すことが

求められているんじゃないか?


そんなことを

思いながら

読み終えました。



以上が本書を

読んで自身に問い

感じたことです。


リッチモンドの解釈で

「間違ってますよ」

というところや

「こういうことを言いたいんですよ」

というところが

あれば

コメントやメッセージで教えてください。

(できればコメントのほうが

この記事を読む全員の学び

になるので嬉しいです。)

チェック項目41箇所。信頼感を得る。誰からも受ける尊敬は子どもが成人するにつれて、貴重な財産になった。ケースワーク・・・人間形成の技術。パースナリティー・・・人間における生来的・個人的なものだけでなく社会遺産や環境も含まれる。洞察・・・個人性の理解、環境の理解。行為・・・心にたいする直接作用、心にたいする間接作用。媒介的な役割。
ケースワーカーは独自の専門的技術をもち、その背後に哲学がある。ケースワークの主要目的はパースナリティーの保護・発展。真のケースワーカーは人間にとってもっとも価値あるものを充分に考える。のぞましいワーク・・・クライエントのパースナリティを発達させる方向にそってエネルギーを放っていること。事故を方向付ける目的的行動によってますます高度な欲求を獲得し始めていること。自ら方向付ける活動に多様性をかち得ていること。自然な形で社会参加できること。子どもは社会的動物。子どもの観察が近隣の実態を発見できる。クライエントの心にたいする直接・間接的な洞察とそれに基づくはたらきかけによって社会関係が改善され、パースナリティは発達する。洞察とは故人の生来の資質と環境が個人に及ぼす影響とに関する知識を意味する。いかなるケースワークも哲学をもっていなければならない。人間は相互依存的な関係。パースナリティを完成させるには社会との正しい関係を通じて。ケースワーカーはあらゆる形態のソーシャルワークに関してかなり知識をもっていなければならない。ケースワークにたいする最高の評価はパースナリティの成長。