みなさん、こんにちは。
先週の介護支援専門員
実務従事者基礎研修で
講師の方から
「介護とはなんでしょう?」
と質問されたとき
真っ先に答えられなくて
残念でした。
あれから
ずっと考えていました。
僕にとって
「介護とは・・・?」
介護とは、
「受け入れること」
です。
先日、とあるお客様の家に
迎えにいきました。
すると、
「デイサービスに行くのに
私はお財布を持っていない。」
と話されていました。
そこで、
隣にいた華族は
「デイサービス行ったら
お金は使わないから
財布持ってかなくていいんだよ。」
と不思議そうな顔をするのです。
僕たちからすると
デイサービスは
要介護認定で要支援1以上の
判定を受けた方が
本人の課題に基づいて、
その課題を解決するために
利用できるサービスです。
僕たちのデイでは
利用料は銀行振り込みに
していますので、
買い物行事以外では
お金を持参する必要がないのです。
それでは、
お客様の感覚からすると・・・
外出するときに
無一文で行くなんて
あり得ない。
そうですよね。
僕らが遊びに行くとき
外出するときには
財布を持っていきますよね。
社会人として
当たり前の感覚ですよね。
高齢になると
この当たり前を
認めてもらえない現実に
ぶち当たるのです。
上記のお客様の例で言えば
認知機能の低下が
プロの僕たちには
見えるのです。
家族は
親の機能低下
簡単な言葉で言えば
呆けを受け入れたくない。
「呆けないでね」
でも
それは無理な話。
誰でも
年を重ねれば
頭も身体も
若いときに比べて
機能が落ちてくるもの。
お客様自身も
自分の心身の状態を
受け入れる必要があるし、
その家族も
親の心身の状態を
受け入れる必要がある。
呆けても
歩けなくなっても
悲観しすぎない。
今ある現実を
受け入れること。
それが
「介護」
です。