子どもに帰る? | ブログ

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みなさん、こんにちは。





以前利用していたお客様の

家族で

「年寄りになると子どもに帰る」

(他にも同様のことを話す人は

いらっしゃいますが)


とおっしゃる方がいました。




ここで言う

「子どもに帰る」とは


能力面のことが主に

なっていると思います。


子どもは・・・

生まれたばかりでは

何もできなくて


例えば

ご飯を食べるにしても


おっぱいやミルクから。

大きくなってきて

離乳食


3歳頃になると

ある程度自分で

食べられるようになる。



高齢者から

考えると


自分でご飯を食べられたのが、


高齢に伴って

体が動かなくなり、

(または病気等で)


だんだん、介助が必要になる。



なるほど。

確かに子どものとき

進んできた道の

逆を行っている。



さて、

それでは

「子どもに帰る」のか?



というと、

それは違うと僕は思う。



高齢者はあくまで一人の人間であるし、

子どもには帰らない。


「能力面では子どものようになる」と

言えば、一般の人に分かりやすい

かもしれないけれど、


やっぱり、子どもに帰るわけではない。


人生50年の時代にも

高齢の人は確かにいて

自分で食べられなくなって

介助を受けていた人は

いただろう。



ただ、今と比べれば

そういう人たちは少なかったんだろうと

思う。



あくまで、高齢になって

一人で食べられなくなったから

介助が必要になっただけであって


「子どもに帰る」わけではない。



子どもは何も知らないけれど


高齢者は知っている。

食べ方も知っているし、

そもそも自分で行っていた。



育児と介護に

共通点は多い。



しかし、同じではない。




子どもは何も知らない。


だけど、

高齢者は知っているのだから。