みなさん、こんにちは。
先日、仕事中
入浴時間前になって
スタッフから
相談されました。
〇〇さんが
ダダをこねて
入浴しないと言ってます。
どうしましょうか?
・・・
ダダをこねてって・・・
(そんな表現もないだろう)
確かにこの方は
自宅では入浴できない
環境にあるのに
・デイの前日に入浴した
・夜入るから
など
短期記憶障害が強く、
認知症の深まった方では
あります。
ですが、
どうして
入浴したくなかったのでしょうか?
これからの・・・
(すでに今からかな?)
介護職、福祉職に
求められているのは
なぜ入浴しないのか?
なぜサービスを拒否するのか?
考えるスタッフ
そして
それらにどう対応するか
考え、実践するスタッフ
ではないでしょうか?
「入浴したくないと話していたので
入浴しませんでした。」
要支援の方であれば
まだしも
要介護で
居宅サービス計画書に
入浴が位置づけられた方は
それなりの
理由があって
デイで入浴することになっています。
たとえば
自宅に浴槽がない
高血圧や
下肢筋力低下
などリスクがあり
1人で入浴するのは危険
家族の介護負担軽減
などなど
ケアプラン自体が
お客様ご自身がしっかり
理解できていない場合
不本意な場合
もちろん
あると思います。
確かに
入浴しなくても
それで
即、死ぬことはないと
無いと思います。
しかし、
どうでしょうか?
先ほどの例で言いますと
実際、どうして
この方がお風呂に入らないのか?
わからないですよね。
その後の
話をしましょう。
〇〇さんは入浴拒否をして
僕と一緒にテーブルで
会話をしていました。
最初は
自宅の目の前に浴場があって
いつでも入れる。
そのうち
太平洋戦争でのこと
輝いていた自分の人生
働いていたときのこと
倒れたときのこと
新しいことは
覚えるのが難しくても
過去のこと
自分のことは比較的
覚えています。
30分ほどでしょうか。
僕はその話に口を挟むことなく
聴きました。
入浴担当から
声がかかったとき
再度、入浴に誘いました。
すると
あら不思議
「それでは
行きましょうか。」
特に拒否もなく
行ったのです。
ここで伝えたいのは
一方的に
「入浴サービス」
という商品を売りつけても
拒否されるということ。
それは当たり前と言うこと。
サービスを提供するに当たって
覚えていてほしいのは
お客様との
良好な関係作り
それは
認知症が深まってもです。
短期記憶障害で
あなたの名前を
忘れるかもしれません。
それでも、
お客様が
この人は
自分の話を聴いてくれる
と感じたら
良好な関係が築けるのでは
ないでしょうか?
今回のケースでは
どうして最初に拒否を
したのか?
確かな理由は
わかりません。
そのスタッフが嫌だったのか?
デイでの入浴が嫌なのか?
気が向かなかったのか?
僕に言われて仕方なく
行っただけなのか?
なんだったのでしょう?
一ついえるのは
これを考える、そして
実践するのは
どんな仕事よりも
魅力ある
楽しい仕事です。
参考書籍