こんにちは。
前回の続きです。
おっさん「なあ、あんちゃん。そのチケット譲ってくれや。」
なんか成金ぽい怪しいおっさんだな、と思う隊長。
隊長「はあ、この試合はそんな貴重な試合なんですか?」
おっさん「あんさん、知らんのか?この試合はニャー君※1がニャンキースに行く壮行試合なんや。この試合で見納めなんやで。」
※1ニャー君についてはこちらを参照<リンク:ニャー君>
隊長がどうしようか考えていると、何処からか子供の泣き声が聞こえてきました。
子供「わ~ん、ニャー君最後の試合みたいよ~~!!」
母親「この試合のチケットは高いから無理。ガマンしなさい。」
どうやら子供が試合を見たがっているのですが、チケットを持っていないらしいですね。
おっさん「ふんっ!うるさい子やな。貧乏人はガマンしてろや!ほれっ、たんまりお金を入れたこの封筒とそのチケット、はよ交換せんかい!!」
この時、ネコ隊長の耳にはおっさんネコの声は既に聞こえていませんでした。
隊長「はい、このチケットで試合を観て来て。ゴハンも一緒にあげるよ。」
子供「わ~っ、ありがとう。」
母親「えっ!?いいんですか?(驚)」
おっさん「なっ、なんでやねん?」
隊長「おっさん、ネコに小判※2って知らないのかい?ネコはね、カネじゃ動かないのさ。ハートだよ、心さ。」
※2「ネコに小判・・その人にとって価値のないものは、仮にそれが経済的に高価なものであっても意味がないという事のたとえ。」
おっさん「ウヌヌ~・・・、カッコつけよってからに~(怒)」
隊長「カッコイイ?フッ、僕にそれを言うのをね、「釈迦の耳に念仏、ネコに教えを説く」※3って言うのさ。」
※3「ウマの耳に念仏、釈迦に説法」と言いたかったらしい。どちらにしても意味は不明
隊長「じゃあね~っ!」
(なんか今回の隊長、優しくてかっこいいですね。)
そして、隊長の後ろ姿を見送る三人。
A「なんだ、ちゃんと出来るじゃない。ちょっと変な事言ってたけどね(ボソ)」
B「・・・・・・・。」
C「・・・・・・・。」
あれれ?どうなってるのかな?A、B、Cってありますが。
つづく