天魔 - 人間と怪物 | 朝日町shellのブログ

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こんにちは。

私は実は結構な読書好きだったりします。

読む本は色々で、まんが日本昔ばなしから国会議事録までジャンルを問わず、興味の赴くまま乱読します。

時代小説とかも結構好きで、池波正太郎のファンだったりするのでした。

何が面白いかというと、池波正太郎さんは大変なグルメとしても有名で、小説の中に出てくる料理が凄く魅力的、そしてプラスαの要素があるからです。

その池波小説の中でシリーズものとしての一番のお気に入りが「剣客商売」です。
<Wiki:剣客商売>


15秒であらすじを記述しますと、最強の剣客親子が江戸を舞台にライバルや難敵、悪党等との闘いを繰り広げ、人生の喜び、不思議さ、恐ろしさ、悲しさ、そして素晴らしさを剣を通して垣間見せてくれる、娯楽小説です。

剣客商売では様々なキャラクターが登場するのですが、中でもかなり強い印象に残っているキャラは「天魔」に登場する笹目千代太郎です。
(多分、強さランキングBEST5には入る。)
<リンク:アマゾン>


名人、秋山小兵衛にして「勝てるかどうか分からぬ。」と言わしめた、最強クラスの難敵です。
最後は小兵衛に代わり勝負を申し出た、息子の秋山大治郎が笹目を倒す(テレビ版では小兵衛が倒す)のですが、秋山親子でさえ予備知識が無い状況で闘ったら、危なかったかもしれません。
(孫子の「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。」ですね。(笑))
それ位強いです。

ただ強いだけではなく、笹目の真の恐ろしさは個人を越えた背後にある何物かにあります。
それが何かは言葉では上手く表現出来ないのですが・・・。

小兵衛が言った言葉、
「笹目千代太郎は外見はやさしげな若者じゃが、中味は怪物よ。ああした男が、まれに出て来るところが人間の不思議さなのだ。千代太郎の両親は尋常な人たちであるのに、な」

なぜ私がこの話を持ち出したかと言うとですね、笹目千代太郎とまではいかないまでも、このような傾向の人間を見知っているからです。

そして、この世に蔓延るリスクの大きさを軽減するには注意が必要だという事を骨身に沁みて実感しているからです。

腐臭を感じさせる存在は別に剣客でも現代の殺人鬼でもありません。

表面的には普通(というのは違うかもしれませんが)の一般人です。
しかし、同様の臭いを感じさせる人間がこの世には確かに存在すると思うのです。
厄介なのは、初期段階においてはそのような存在は非常に魅力的に映ることです。

個人の人格を超えたものを纏う存在、魔に魅入られて他人の運命すら(悪い方向に)左右する存在。
そのものに巻き込まれただけで、不幸のスパイラルに入ってしまう存在。

そのようなものに出会ったら、シカトを決め込むことです。

別の活動に時間を使った方が如何に有益か。
一言で表現するならば、孔子いわく「君子危うきに近寄らず。」とか、孫子の「男子戦わずして勝つべし。」でしょうか。

まあ時間と労力の無駄を覚悟で、且つ余程の自信があるのなら止めはしませんが。あくまで自己責任で。

お読みいただきありがとうございました。