幸せって何だろう?☆苦しみが自分を育ててくれた☆ -3ページ目

幸せって何だろう?☆苦しみが自分を育ててくれた☆

こんにちはハガネ(♂)です。

このブログでは、主に、自分の過去の話をしようと思っています。

どうか、よろしくお願いします。

俺は、エリナからのメールで絶望していた。

「ううん。言えない。何年か先に、会えたらその時に言うよ。。」

この台詞が、何回も頭の中でループを繰り返す。秘密ってなんだよ?わかんないよ。。

隠し事って、、、ホントは彼氏が居るのか。。??それとも、他のことなのか。。

エリナは、なにか大変なことに巻き込まれているのか。

とにかく、目の前が薄暗くなってきて、呼吸が整わなくなってしまった。

「えっ、、気になる。。教えてよ。」

精一杯の気力を振り絞ってメールした。

しかし返事がこない。。怒らせてしまったのかな。やっぱり聞かなきゃよかった。

こんな時は、時間が経つのがすごく遅い。。何度も何度も携帯をチェックしても、画面は

ただの、普通の待ちうけ画面のままで、、、

そして、もう返信は来ないだろうと諦めた時、

「ごめん。やっぱり教えられないよ。ごめんね。」

と返事が来た。

正直悲しかった。どんな隠し事だったとしても、俺には言って欲しかったから。

もし、彼氏がホントは居るんだったら、すごく悲しいと思うけど、

それはそれで受け止めなきゃいけないことだと思うし、

大変なことに巻き込まれているんだったら、もっと俺を頼ってほしかった。

どんなカタチでも、俺はお前が好きだから、受け止める覚悟があるのに、、

そんなカタチでも、俺はお前を守りたいのに。。

想いは届かないんだね。。どんなカタチでも。。。

<続く>

 長い長い夜。。エリナとのメールは途絶えることなく続く。

「もう、いきなり連絡とらなくなるのは嫌だよ?約束して」

「うん。俺、大人げなかった。もうこんな風にはならないから。」

「私、ハガネ君が何考えてるのか、わからない時があって不安なんだ。」


(・・・・・好きなんだよ。でもなかなか言えないんだ。。振られるのが怖い。。)

「え、、あ、俺、暗いから、、かな。」

「ううん、ハガネ君は暗くなんかないよ。私、ハガネ君のお陰で、笑えるんだもん。」


俺の心臓の音が激しくなった。メールを開くまでにドキドキして、

開いた後には、さらにドキドキしてる。。

「そうなのか。そう言ってもらえると嬉しい!俺もエリナのお陰で、毎日楽しいんだ!」

「そう。。でも、私のこと、きっとまだ全然知らないんだよね。ハガネ君は。」



(知りたいよ。。でもどうすれば。。)

「な、、なにか隠し事とかあるの、、?」

「うん。あるよ。」


俺の心臓は耐えられないくらいに高鳴った。しかし、これは恐怖で高鳴っていた。。

「何??気になるよ。知りたい。」

「ううん。言えない。何年か先に、会えたらその時に言うよ。。」

その時、俺は、恐怖と絶望で潰されそうになっていた。

<続く>

それは、深い闇に包まれた夜中だった。

 真夏なのに鈴虫が鳴く音が聞こえそうな夜。

エリナにメールを送る決意をした俺は、「元気?」と送った。

すると、しばらくして、「元気だよ」と返信が来た。

最近、気まずくなってたから、返信すら来ないかもしれないと思ってた俺は、

少しだけ安心した。

というよりも、どんな形でも近くに居たかったから、もう、返信が来た事実だけでも

良かったんだ。

だから、俺は無難なことばかり書いて送っていた。

すると。エリナから「最近なんで連絡くれなかったの?」と送られてきた。

せっかく関係の悪化を防げたと思ってた俺は、さっと血の気が引いた。

返答次第では、また疎遠になってしまう。。

でも、嘘はつけない。誠実でいたい。

「あの送別会で、なんか、俺ってエリナにとって大した存在じゃないんだって思ったんだ。

そのことに気づいて、少し卑屈になってた。ごめん。。」

「そうだったんだ、、、、私もあの時、寂しかったんだよ??」

少し驚いた。エリナも同じようなキモチだったんだな。。

「でも、俺、意地はらないで、エリナに連絡して良かった。。」

「送ってくれてありがとう。。」


そして、これが、俺たちの長い夜の始まりだとは、知る由もなかった。。

<続く>



あの送別会以来、エリナと気まずくなった。

毎日していたはずのメール、電話もなくなった。

もちろん、エリナと連絡したかった。けど、あの日、俺はエリナにとっての

俺の価値は低いと決め付け、卑屈になっていた。

馬鹿な俺。

初めて恋をして、初めて胸が温かくなって、

あんなに楽しくて、ドキドキして、毎日が楽しかった。

ふと思う。きっとあれが幸せだったんだ。

エリナのこと、もっともっとたくさん知りたかったのに、

何も知らない自分でいることが幸せでいるための条件だったのかと思い、悲しくなった。

いつまで逃げ続ける気なんだろうか、と疑問に思った。

これじゃ逃げなんだよね。

俺は、もう一度、勇気を出さないといけないんだ。

このままじゃ、、ずっと後悔するよな。

もともと、再会できただけでも、俺には奇跡のようなことだった。

もしも、エリナと俺の向かうベクトルが違っても、それでも、、、

どんなにみじめでも、どんな形でもいい。エリナの近くにいたい。

俺は鳴らなくなった携帯電話を握りしめた。

ある日、小学校の頃の友達のナツがアメリカに引っ越すので、

みんなでお別れ会をしようということになった。

当然、俺は出席することにした。ナツとは、当時、仲が割りと良かったしな。

で、当日、集まったら、

     

        エリナもいた

当然と言えば当然か。エリナも同じクラスだもんな~

  って、いまごろ気づくか!俺!

その瞬間から、キョドキョドししてしまったのは言うまでもなし。

ごめんね。ナツ(汗

で、その日は、とりあえず、みんなで近くのファミレスにいった。

俺は、エリナの隣か、真正面に座りたかったんだけど、

いざ、席に座る時になって、エリナと目が合った瞬間、

恥ずかしくなって、わざと遠くに座ってしまった!

俺のアホ~(泣)

まあクヨクヨしちゃだめだな

でもさ、男女比も半々くらいで、10人くらい居たから、

    パッと見、合コンみたいだった

店員さんにジロジロ見られてちょっときまずい(笑)

近くに座ってる女の子とかが、色々話しかけてくれたけど、

エリナが誰と何を話してるか気になって、それどころじゃなかった。

     電話だけじゃなくて、メールもできる仲になったせいか、

     どうしても、毎日好きになるのを実感せずにはいられなかった。。

     だから、肝心な時に、わざと離れた席に座ってしまった自分の

       意地っ張りな性格、天邪鬼な性格が憎かった

ふとエリナを見ると、他の男と楽しそうに話していた。。

それを見て、イライラしてる俺がいた。。

エリナと仲良くなったって言っても、結局、友達なだけであって、、、

  俺にとってエリナが特別な存在なのに、

  エリナにとっての俺は、特別でもなんでもないんだ。。

そんなこと、最初から分かってたよ。

俺が一人で、、一人で舞い上がってただけ。

そう思って、近くの人と話すことにした。

エリナが気になるけど、気にしちゃいけない。

でも、胸は苦しいくらいにチクチクと痛む。。

しかし、近くの子と話が弾んできて、

楽しい話題だったので、ようやく自然に微笑むことができた。

すると、エリナの席の方から視線を感じたので、そっちを見ると、

    エリナと目が合った

でも俺は、わざと目をそらした。

しばらくすると、また視線を感じたので、ちらっと見ると、

   またエリナと目が合った

俺は何の反応もしないで、目をそらした

また、視線を感じた。その先には、エリナの悲しそうな顔。。。

俺は、また何の反応もしないで、目をそらした。

その後も、視線を感じたが、もう俺は振り返らなかった。

そして、ずいぶん時間も経ったので、ファミレスを出ることになった。

この日、その後は、みんなで、色んな店をブラブラしてたけど、

エリナとは話さず、他の人と話していた。。。

小学校の祭りの日がやってきた。

結局、エリナの友達も来るとのことorz

だから、俺はジマウマも連れて行くことにした

現地集合だったので、小学校で待っていた。

エリナと会えるんだなあって思うと嬉しくて、つい顔が緩んだ(笑)

で、待ち合わせの時間になったら、電話がかかってきた。

「もうすぐ着くよ~。今どこにいるの??」

「校舎のロビーだよ」

「わかった。じゃあ行くね」



待つこと数分。エリナがやってきた。

「おまたせo(^-^)o」

「いやいや、全然待ってないよ!」



(やっぱカワイイ!)←心の声

うかれモード満載だった。きっと変な顔をしてたに違いない。

で、話を皆でしていたら、イキナリ男が割り込んできた!

「だれだよこいつドクロと思って顔を見ると、元、同じ中学の男のTだった。

こいつは、中学時代、あまりの性格の悪さで有名なやつだった。

昔、ムカついたから思いっきり殴ってボコボコにしてやったことを思い出して、血が熱くなった。

隣のジマウマを見ると、、、 「げ!Tかよ~。。やなヤツに会ったな」という顔をしている。

誰にでも人当たりの良いはずのジマウマですら、Tにはお手上げのようだった。

それもそのはず。

Tは、お人好しなヤツや、気の弱いヤツに嫌がらせをするやつだったからね。。

イキナリ割り込んできたTは、エリナにばっかり話かけていた。

そりゃそうだ。エリナの可愛さは、半端ない。

せっかく、皆で楽しく話していたのに、俺とジマウマのテンションは下がっていった。

エリナは、Tの性格の悪さを知らないので、俺はTに「邪魔だからどっか行け」とは言えなかった。

そんなこんなで、Tはエリナの番号を聞き出すと、そそくさと消えた。

俺は、これが将来、エリナとの大喧嘩の原因になるとは知るよしもなかった。

祭りと言っても、所詮は、小学校のバザーのようなものだったので、

その後はしばらく話した後、解散した。

できれば、送って行きたかったけど、

エリナには、一緒に来た友達もいたから、遠慮することにした。

「バイバイ。気をつけて帰れよ??」

「うん、、楽しかったよ。途中でT君が入って来た時あんまり話せなかったね、、」


「気にすんなよ。また今度遊ぼうな!」

「うん」

そして、エリナは帰っていった。

しばらく、学校でボ~っとして、急に悲しい気分になったので、

俺はわざとエリナが帰った道を避けて帰った。

毎日、エリナと電話やメールをしていた。

もうエリナなしの生活なんて考えられなかったし、考えたくも無かった。

でも、人間って、どんどん欲が出てくるんだよね。。

今度は、エリナの顔が見たくて見たくて仕方無くなってしまった。

何か会う口実が欲しかったので、口実を考えていた。

で、地元の小学校で祭りを近々開催することを思い出したので、これはチャンス!と誘うことにした。

いつものように電話で話しているときに、何気なく

「今度、小学校で祭りあるから、行かない?」と誘ってみた。

誘うだけで、ドキドキして、声も、足も震えていた。

返事を聞くまで、ほんの数秒だったけど、俺にはとても長い時間だった、、

で、返事は、、

   「う、ん、、行きたいなドキドキ


   だったので、嬉しくて嬉しくて、舞い上がった。

でも、祭り当日、俺にとって、初めての大きな障害が立ちふさがることになろうとは

知るよしも無かった。。

 Jフォンを手に入れた俺は、とりあえず、エリナに連絡してみようと思った。

メールをイキナリ送っても良かったけど、とりあえず、電話する口実にもなるわけだし、

電話をすることにした。

  でも、エリナは電話に出なかった。

まあ、後でかけ直してくれるかな?と思ったので、しばらく放置。

すると、電話がかかってきた。

エリナ「あの、、誰ですか??」


俺「俺だよ~」


エリナ「ハガネ君?電話変えたの??」


俺「うん。聞いて驚くなよ??Jフォンに変えたんだよ。」


エリナ「ホントに??じゃあ、メールできるね(≡^∇^≡)」


俺「うん。じゃあ、今からメールするから、切るね」




  電話を切ってから、とりあえずメールの内容を考えることにした。


しかし、、今さら初めまして、、、なわけないしなあ。

とりあえず、「今後もよろしく」とか送っておくか。

初メール。ドキドキ(笑)

すると、すぐに返信がきた。

その日は何通もメールのやりとりをした。

電話だけじゃなくて、メールでもやりとりできるようになって、

俺は、エリナをさらに近くに感じることができた。

嬉しかった。

そして、これからは、メールで気軽に連絡できるようになったのだ。


<つづく>

   

ある日のこと、いつものようにエリナと電話していた。

で、やっぱり、PHSとJフォンじゃ、メールが出来ないから不便だという話題になった。

電話が終わってから、ふと思った。

  やっぱ、ピッチよりも携帯かなあ。。でも、変更するの嫌だな。お金ないもん。。

まあ、今は急ぐ必要もないよな、、と思っていたら、

母親が帰宅。

    なんか機嫌が良い??



俺「お母さん、おかえり。なんか浮かれた顔してない??」

母親「良いもの買ったんだ~。見たい?」

俺「うん!!見る見る!」


母親「ジャ~ン!」


    おおお!これは、もしや!虹携帯


俺「携帯電話??どこの携帯??」


母親「Jフォンよ☆」


俺「Jフォン!!まじか!」



俺の心の声(。。。いいなあ。Jフォン同士なら、メールできるじゃん)


母親「いいでしょ??」


俺「うん。うらやましいっす。」


母親「なんなら、この携帯、ハガネにあげる。」


俺「うおっ!!まじで?」


母親「うん。」


俺「あ、、、でも申し訳ないし、いいや。。」


母親「え~??いいの?ハガネ?」


俺「だって。。お母さんの携帯じゃん。

  お母さん、前から欲しいって言ってたし。。申し訳ない。」


母親「あらら。遠慮する必要ないのよ??

   あと30秒だけ待ってあげるから、欲しいなら欲しいと言いなさい!」


俺「っ~~!」



   そして、母は、ニヤニヤしながらカウントダウンを始めた



  もう、その顔は、、、すっごく楽しそうですね!!



そして、無慈悲にカウントダウンは進み、残り5秒に差し掛かった時。。




              俺は挫折しましたorz




俺「う~~欲しいの知っててずるいな~」


母親「あら、私の勝ちね(笑)!!素直になりなさい(笑)」


俺「はい。。」


母親「じゃあ、あげる。」


母親「これで、エリナちゃんとメールできるわね!」


俺「な!?なぜそれを!!」(°Д°;≡°Д°;)


母親「あんな大きい声で話してたら、筒抜けよ(笑)」:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


俺「(。。。赤面)」



こうして、俺はJフォンを手に入れたのだ。



<つづく>







本屋で、エリナと本当の再会を果たし、おまけに途中まで一緒に

家に帰った俺は、有頂天になっていた。

再会したことがキッカケとなったのか、俺の方から電話することも増えた。

エリナはエリナで、大した用もないのに、電話してきてくれていた。

どうしても声が聞きたくて、どうしても聞きたくて、

ホントは用事なんてなかったのに、無理やり口実を作っては、

電話したこともあったっけ。。

俺たちはメールできなかったから、お互いを繋げるのは、毎日の電話だった。

欲を言えば会いたかったけど、、声が聞けるだけで、俺の心は満たされてていた。

声が聞けない日は、どうしてるか気になって、仕方なかったなあ。

でも、日に日にエリナの存在が俺の中で大きくなっていた。

初めての本当の恋をして、時には切なく、

時には胸の中が何かで満たされていく感覚を、

初めて知った気がする。

そして何の進展もないまま数日が過ぎて行ったが、、

俺は思わぬ武器を手に入れることになる。